Apple、SNSのプラットホームにTwitterを採用
この度の WWDC で、Apple社のCEOスティーブ・ジョブズ氏はiOS5がTwitterと連携することを発表した。この発表に対して、なぜ世界で最もユーザーを集めている Facebook ではなく、SNSプラットホームとしてApple社はTwitterを選んだのだろうか。記事、Why did Apple choose Twitter over Facebook?ではAppleのTwitter選択について考察している。
http://www.apple.com/jp/ios/ios5/features.html#twitterより参照
ビジネスモデルの違い
AppleとFacebookでは、サービスを提供しているプラットフォームは異なっている。Appleはハードウェアを売ることによって収入の大部分を得ているので、開発者にはiOSやMacOSXが動く端末用のアプリケーションを開発してもらいたいのに対し、広告収入が総収入のほとんどを占めるFacebookでは、ブラウザ上で動作するアプリケーションを開発してもらいたい。このプラットフォームの違いから、両者は競合他社と考えるべきである。
一方Twitterは、APIを開発段階の時期からオープンに公開しているプラットホームで、Appleにとっても利用がしやすかったのであろう。今回のTwitterとの連携で、今現在Facebookのアプリで同様なこと、ブラウザ上に表示している地図や動画コンテンツなどからつぶやいてみたり、カメラの写真に対してつぶやくことがAppleでもできるようになった。
確かに、Facebook上の滞在時間はSNSの中で第1位になっているかもしれないが、Facebookにアクセスするためのツール、iPhone、iPad、iPod Touch、MacBookはApple社の製品である。このことは、ハードを購入してもらいたいAppleの戦略に適合している。
プライバシー問題
Facebook社が扱うプライバシー性の高い情報について
注目しているものがある。Apple社は、プライバシー問題を端末ではなく、アプリケーション開発側に委ねたい思いから、Facebookとの連携を進めていかないのではないかという意見がある。

Why did Apple choose Twitter over Facebook?
http://www.betanews.com/joewilcox/article/Why-did-Apple-choose-Twitter-over-Facebook/1307909651アップル - iOS 5 - iOS 5の新機能を紹介します。
http://www.apple.com/jp/ios/ios5/features.html#twitter