アップル社のApp Store商標を巡る戦い
The Wall Street Journalが6月に入手した情報によると、アップル社を代理する法律事務所は、カリフォルニア州のサンマテオ市に拠点を置く、オンライン上でアプリケーションを提供する事業を行っているGetJar社に対して、"App Store"の名称の使用停止と将来に渡って使用することを慎むことを要求する書面を送付したと見られる。書面には、"App Store"の代わりに、"mobile download service" もしくは "application download service"の名称を使うように提案している。
アップル社はApp Storeという商標を2008年に登録したが、この商標をモバイル戦略上の重要な用語として位置づけ、この商標を巡って数々の法廷闘争を引き起こした。今年の3月にも、Androidに向けたアプリケーションストア、the Amazon Appstore for Androidを立ち上げた、アマゾン社に対しても、Appstoreの名称使用停止を求める仮差し止め命令の訴訟を起こした。
連邦裁判所の商標 App Storeに関する判決
しかし7月の前半、連邦裁判所はアップル社がアマゾン社に起こした仮差し止め命令の訴訟を棄却した。判決によると、アマゾン社がApp Storeという名称を利用したとしても、アップル社のブランドの価値を色あせることはしないと裁判所は判断した。
この訴訟は10月に本裁判にかけられることが決まったが、マイクロソフト社もこの商標に対して異議申し立てを行うとされている。
GetJar社の、代表取締役 Ilja Laurs氏は、2005年からApp Storeの名称を用いてアプリケーションを販売してきた実績を踏まえ、今後も "App Store" の名称を使用し続ける表明を発表した。

GetJar to Apple: We’re Not Going To Take It!
http://blog.getjar.com/developer/getjar-vs-apple/