カンボジアで起こった、携帯電話を用いた犯罪
GoogleのEric Schmidtは、7月アジアでのモバイルインターネットの状況に関する記事をTHE Economic Timesのウェブ版に寄せた。
その中で、カンボジアで起こったある犯罪について紹介している。その事件とは、プノンペンのある男が、かつての雇い主に対し殺害すると脅迫して、お金を振り込ませようとしたことである。しかしこの男は、脅迫の手段にSMSを用いてしまい、さらに悪いことにお金の振込先として、カンボジアで運営されている携帯電話口座サービス「Wing」の口座を指定してしまったために足がついてしまった。
Schmidtは、自分の個人情報を結びつけやすい携帯電話を使う馬鹿らしさを指摘する一方、爆発的にスマートフォンの利用が伸びているアメリカにおいて、いまだに送金システムに紙ベースの小切手を用いている自国の金融システムに不満を寄せている。
アジアの携帯電話の利用状況
Schmidtは、ここ数年アジアはモバイルインターネット分野の技術革新を率いてると主張している。その例として、日本や韓国では、数年前から携帯電話で交通機関の料金を支払ったり、携帯電話で動画をみるサービスが運営されていることを紹介している。他にも、フィリピンのGCashのように、東南アジアでは、インターネットバンキングや決済サービスにSMSを利用していることや、インドの田舎では、農家が農場から農作物の価格をチェックしていることなどを紹介している。
また、インドの会社では、GoogleやFacebookをSMSで利用できるモバイル機器用基本ソフトを作成しているという。このように、SMSの利用はとても流行していて、以前よりもできることはたくさん増えたとして結んでいる。

Asia has been a leading innovator in mobile Internet technology for years: Eric Schmidt, Executive Chairman, Google
http://articles.economictimes.indiatimes.com/2011-07-19/news/29791013_1_mobile-phone-new-phone-smsbased