「悪意すら感じる」激しい批判
Amazonのコメント欄が炎上しているという。シネマトゥデイ(10日)によれば、映画「アベンジャーズ」の日本語吹き替え版にタレントが起用されたことに対し、批判が殺到しているという。
最近では、洋画の吹き替えに人気タレントを起用するケースも少なくない。しかし、「アベンジャーズ」(DVD/ブルーレイ)のレビューには、
・安易な芸能人起用による吹き替えによって台無し
・なぜ吹き替えで素人を使うのか
・聴くに耐えられん
・最近のDVDやBRの販売方法には違和感だけでなく悪意を感じるね。
など、厳しい意見が相次いでいる。
ネットでは吹き替えやり直しの署名運動も
こうした“タレント吹き替え”に業を煮やしたのか、ネットには吹き替えのやり直しを希望する署名活動のページまで登場している(下部にリンク)。「アベンジャーズ」の吹き替えの新規収録に対しては、現在、680名の賛同の声が寄せられている(11日現在)。
映画情報サイト「クランクイン!!」は、以前の記事で昨今の吹き替え事情について報じている。それによれば、問題の「アベンジャーズ」に関しては、世界70か国で初登場1位を記録する人気映画で、それゆえに、
日本に課せられたハードルは高く、是が非でもヒットさせなくてはいけないのでしょう。(略)今の時代どのような作品がヒットするか分からず、芸能人という保険をかけなくてはいけない」
という関係者の分析を紹介している。
問われる販売姿勢
徹底したこだわりで知られるスタンリー・キューブリック監督の作品「バリー・リンドン」がブルーレイ化された際にも、Amazonのレビューに厳しい意見が寄せられた。
同作品をワイドスクリーンに対応させるために、画面をトリミングしてしまったことが、映画ファンの怒りを買ったのだ。あるレビューによれば、キューブリック監督は「シャイニング」公開に際し、名古屋の映画館のスクリーンの湾曲率を変える工事までさせたという。
そこまでこだわる監督の作品に対してなされたトリミング。レビュアーは、
「左右に黒味がある状態で収録することによって、いったいどんな問題が発生するのですか?」
と怒りを隠せない様子。吹き替え版の制作、ソフト販売の方法に対する不満の声は少なくない。

シネマトゥデイ:批判殺到でコメント欄の炎上も!タレントの日本語吹き替え版起用に映画ファンの怒り爆発!
http://www.cinematoday.jp/page/N0048516Cree Get Requests!:「アベンジャーズ」 日本語吹替新規収録希望!(署名活動)
http://cree968.web.fc2.com/theavengers.htmlクランクイン!!:ベテラン声優に有名芸能人…夏休み映画の吹き替え事情を探る
http://www.crank-in.net/movie/column/16161/1映画「アベンジャーズ」オフィシャルサイト
http://www.marvel-japan.com/movies/avengers/Amazon:アベンジャーズ
[DVD版]
http://www.amazon.co.jp/アベンジャーズ-DVD[ブルーレイ版]
http://www.amazon.co.jp/アベンジャーズ-ブルーレイバリー・リンドン[ブルーレイ]
http://www.amazon.co.jp/バリーリンドン-Blu-ray