専用サイト導入へ
埼玉県教育局が、学校内などのいじめをなくすための試みとして、新しい“問診票”方式の専用サイトを導入、携帯電話で簡単に申告できるようにするという。この試みは新年度から実施する予定だ。
インターネット上に設けた専用サイトには、カメラ付き携帯電話などでQRコードを読み取ることで接続できる仕組み。サイトにつながると、いつどこでいじめを受けたり見聞きしたのか、だれがいじめを受けているのか、どんないじめなのか、といった具体的な質問が画面上に表示され、ここに回答を書き込んで送信すればよい。秘密の厳守を前提として、相談者の氏名を入力する欄も設けるそうだ。
積極的に関与し、早期発見目指す
相談を受け取った教育局は、相談者への確認などを通じて内容を詳細把握したうえで、状況に応じ、学校や関係機関にアプローチしていくという。
主に中高生を対象とするものとし、まずはQRコードとアドレスが記載された啓発パンフレットを各学校で配布する予定だ。これまでいじめに関する相談は、基本的に“待つ姿勢”だったが、より積極的に情報を入手し、いじめが深刻化する前に早期対処を図っていきたい考えとしている。
現代にあって、こうしたデジタルデバイスを積極的・効果的に用いることで、よりSOSを発信しやすい環境をつくっていくことは、意味のあることだろう。少しでも多くの人が救われるきっかけとなってほしいものだ。

埼玉県
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