アップデート、早期に適用を
米Oracleが現地時間の13日、10日より発覚し、日米公的機関などから警戒通告が出されるなど、注意喚起が行われていた、「Java 7 Update 10」などにおける深刻な脆弱性に対処した修正新版「Java 7 Update 11」を公開した。
すでにこの脆弱性を悪用した個人情報の盗用など、攻撃発生が報告されているため、同社ではユーザーに対し、できるだけ早くこのアップデートを行うよう、強く推奨している。アップデートはJavaのコントロールパネルから、もしくはOracleの該当Webサイトからダウンロードして行える。
(ダウンロードサイトより参考画像)
セキュリティレベルアップ、警告表示もプラス
Oracleの発表によると、2つの脆弱性に対処したほか、セキュリティレベルの初期設定を「中(M)」から「高(H)」に引き上げた。こうした変更により、ユーザーが作成者の確認できない無署名のアプレットを起動しようとした場合、必ず警告表示がなされるようになったという。
US-CERTなどは今回の脆弱性を非常に深刻なものとみなし、設定の無効化を行うよう推奨していた。各種応急措置が公開されていたため、それを適用しているユーザーも多いことと思われるが、Javaを利用する場合、公開された最新版を用いるようにしてほしい。

Oracle Update Release Notes
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/Java SE Downloads(ダウンロード用サイト)
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/