デザインをドコモのスタイルに統一化
国内の携帯電話サービス大手である、NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、イーアクセス(イーモバイル)が18日、携帯電話のメールで使用する絵文字について、各社が刷新を行い、ドコモのデザインをベースにしたものへ統一することとなった。
キャリアによって、絵文字のデザインや数が違うため、異なるキャリア間でメールをやり取りする場合に、微妙なニュアンスが伝わりにくく、誤解を与えてしまうことがあるなど、ユーザーから改善してほしいという要望が強かった。
今回、そうした声を受け、またここ2、3年の傾向として、シンプルな絵文字が好まれるようになってきているという調査結果を参考に、共通化の検討、協議を行い、刷新を決めたという。新デザインの監修は、ドコモ絵文字の開発者である栗田穣崇氏だ。
ユーザーの利便性を重視
今回のリニューアルで、ドコモベースの絵文字がauやイーモバイルでも使用可能となり、ニュアンスを揃えて円滑なコミュニケーションをとることができるようになる。各社の共通する絵文字は213個となるそうだ。
auは独自の絵文字についても、ドコモのスタイル風に変更するが、独自絵文字を他キャリアにメール送信するとテキストなどに変換されるという。また、一部はデコレーション絵文字の画像素材としておさめられることになる。一方のイーモバイルは、独自の絵文字はこれまでのデザインのままとする。詳細な絵文字の変換対応表は各社のホームページで公開されている。
ちなみに、今回の取り組みに加わっていないソフトバンクモバイルは、2008年に他キャリアの絵文字と同じニュアンスになるようすでに絵文字デザインを刷新したこと、また携帯電話上で他社共通の絵文字だけを表示することを選択できる機能も搭載していることから、参画していないとのことだ。またウィルコムは2008年からドコモと共通の絵文字を採用しているため、含まれていない。
この刷新された絵文字の対応機種としては、auは2012年夏モデルのAndroidスマートフォンおよびフィーチャーフォンで対応するという。既存機種でもスマートフォンでは、Android 4.0へバージョンアップすると対応になる。イーモバイルは、既存のフィーチャーフォンは非対応で、スマートフォンではアプリのバージョンアップにより対応とする。

NTTドコモ 報道発表資料
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2012/04/18_01.htmlKDDI ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2012/0418c/index.htmlイーアクセス ニュースリリース
http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=1281