サービス向上とグローバル化めざす
国内動画サービスとして定着している「ニコニコ動画」の新サービス選考記者発表会が26日、六本木ニコファーレにて開かれ、これまで使用されてきた総称の「ニコニコ動画」を「niconico」へと新たに変更することが発表された。
発表会には、株式会社ドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏と同取締役である夏野剛氏が出席し、この名称変更とそれに伴うロゴの刷新、さらに5月1日から開始されるプレミアム会員向けの新バージョン「Zero」の発表、新機能およびサービス対応予定など、今後の様々な展開について言及がなされたという。
一連の変更は、ユーザーの利便性向上と、サービスのグローバル化を目指して実施される。
リアルタイム感アップや端末対応強化
新バージョンとなる「Zero」では、とくにリアルタイム感の再アップを目指したといい、タグやコメントの反映速度が向上しているそうだ。また、新たな評価機能としてFacebookの「いいね!」ボタンのような「ニコる」ボタンが導入されているという。
「niconico」として歩み出す新たな“ニコ動”は、動画や音楽における基本機能も強化した。動画はリロードすることなくほかの動画視聴ができ、ザッピング視聴も可能となっている。音楽面では、JASRACとの契約により、ダウンロードサービスの利便性をアップ。「NicoSound」としてアーティストへの還元も積極的に行える体制が整ったそうだ。生放送機能も拡充するといい、より魅力的なサービスとなっていることがうかがえる。
端末対応も進む。5月1日からはiPadへの対応が完了する予定で、ソニーの「BRAVIA」、パナソニックの「VIERA」に対応する専用アプリも近くリリースする見込みだという。
4月28日、29日には幕張メッセでの「ニコニコ超会議」も開催される。「niconico」となった今後のニコニコ動画サービスにあらためて多くの注目が集まっている。

株式会社ドワンゴ
http://info.dwango.co.jp/ニコニコ動画(原宿)
http://www.nicovideo.jp/video_top/