多様なプラットフォームに対応
米Microsoftが現地時間23日、オンラインストレージサービス「SkyDrive」の新バージョンを発表した。「SkyDrive for Windows Desktop(プレビュー版)」「SkyDrive for OS X Lion(プレビュー版)」「SkyDrive for Windows Phone」「SkyDrive for iOS(バージョン2.0)」という各OSに対応するアプリが発表され、また「SkyDrive.com」にファイル取得機能が追加された。
新規ユーザーには、無料で7GBのストレージ容量が用意されている。すでにユーザーとなっている場合は、オプトインすると従来の提供分である25GBを維持することができる。さらにより多くの容量を利用したい場合は、有料で購入することが可能だ。
「SkyDrive for Windows Desktop」では、Windowsエクスプローラーから直接にSkyDriveが利用できる。専用フォルダーのみを同期させるシンプルな方式で、ファイル変更はすぐに他のパソコンやモバイル端末などのSkyDriveに同期される。
「SkyDrive for OS X Lion」では、新たにMac OSのFinderと統合され、すべてのMacアプリケーションでSkyDriveファイルが利用できるようになっている。
「SkyDrive for Windows Phone」および「SkyDrive for iOS」では、ファイルの削除や名前の変更、移動が行えるほか、全ファイル・フォルダーの共有オプションが利用可能となっている。新たにiPadにも対応完了した。
Windowsをプライベートクラウドとして利用可能
「SkyDrive.com」からのファイル取得機能がリリースされたことで、自分のWindowsパソコンでSkyDriveを起動しておくと、外部からリモート接続することができるようになった。
リモート接続であるため、セキュリティ認証の手続きを必要とするが、認証完了すれば、離れたところから別の端末でファイルの移動や、写真・ビデオなどをストリーミング視聴で楽しむことが可能だ。
Microsoftでは、この機能により、Windowsパソコンを自分のプライベートクラウドとして使用できると説明している。無料容量も豊富なうえ、ほぼすべてといえるほどに多岐にわたるプラットフォームへの対応ができていることから、他のオンラインストレージサービスから一歩抜きんでる可能性がある。競争が激化するクラウドサービスのなかでも注目の存在となりそうだ。

SkyDrive アプリ
https://apps.live.com/skydriveMicrosoft 公式ブログ
http://blogs.msdn.com/b/b8/archive/2012/04/23/