災害などによる通信障害発生エリアを迅速に復旧
ソフトバンクモバイルは5月10日、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的とした、係留気球を利用した無線中継システム(「気球無線中継システム」)を開発、実証実験を開始するため実験試験局の本免許を取得したことを発表した。
実験は2013年6月末までの期間、愛知県稲沢市の木曽川周辺で行い、通信速度や通信品質およびサービスエリアの広さなどについて、実証評価を行う予定という。
*画像はニュースリリースより
気球高度約100mでサービスエリア半径3km以上を確保
「気球無線中継システム」は、3Gシステム(2.1GHz帯)で利用でき、中継元基地局(「親機」)と気球中継局(「子機」)で構成。親機と子機の間の中継周波数は3.3GHz帯、子機と移動機の間のアクセス周波数は2.1GHz帯、帯域幅は共に5MHz幅。親機と子機の間の中継距離は、見通しで5km以上確保する予定。
気球の高度(アンテナまでの高さ)は地上約100mとし、サービスエリアは、郊外地において半径3km以上を確保する予定で、子機の位置と高度を安定させるために係留気球を用い、扁平型気球により気球の空中姿勢を安定させるとしている。

ソフトバンクモバイル ニュースリリース
http://www.softbankmobile.co.jp/ja/news/press/2012/20120510_01/