「違法化なんぼのもんじゃい!」
去る6月20日、インターネットからの違法なダウンロードに対して刑事罰を導入する
著作権法案が、参議院本会議で可決された。この改正法に関連し、人気歌手・
宇多田ヒカルさんが大胆なツイートをし、ネット上で話題になっているという。RBB TODAYが5日、報じた。
宇多田さんは同日、
「ブクマしてた母の「面影平野」Youtube動画を久しぶりに観ようとしたら削除されてて大変悲しゅうございます… 」
と、ツイートした。これは母親・藤圭子さんの動画が削除されたことを嘆いたもので、続いて、
「ああくそどうにかあれダウンロード(保存?)しときゃよかった…」
と投稿した。
法を犯す人間を擁護しかねないツイート?
このツイートに対し、
「ダウンロード違法化とかあるから、こっそり言った方がいいですよ( ;´Д`)」
との指摘があったのだが、それに対して宇多田さんは、
「ダウンロード違法化がなんぼのもんじゃい カーチャンのレア映像を保存しかったんじゃ(≧(エ)≦。) 」
と威勢良くタンカを切ってしまった。
この一連の宇多田さんのツイートはあっという間に拡散しており、Twitter上には「いいキャラしてるな」「ガンガンやったれー!」など、宇多田さんをあおるようなツイートが多く投稿されている。しかし中には、
「宇多田さんがそれ言っちゃダメ!(笑) 私腹を肥やすために法を犯している人が良いように受け取っちゃうから。」
という的を得た、冷静な指摘も見られた。
アーティストがこの種の法律に反対姿勢を示すのはありえることかも知れないが、私情に走り、勢いに任せてツイートしてしまうのは問題がありそうだ。反対するのであれば、その理由はもう少しクリエイティブなものであるべきかもしれない。そうでなければ、確かに犯罪者を擁護すると、悪意を持って受け取られかねないだろう。
※新しい著作権改正法の施行は10月1日からで、
違法にアップロードされた音楽ファイルなどをダウンロードする行為に2年以下の懲役または200万円以下の罰金(親告罪)が科される
ことになる(ITmediaニュース6月20日報)。

Twitter:宇多田ヒカル
https://twitter.com/#!/utadahikaruRBB TODAY:宇多田ヒカル「ダウンロード違法化がなんぼのもんじゃい」発言が話題
http://www.rbbtoday.com/article/2012/07/05/91345.htmlITmediaニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1206/20/news015.html