RTM版は8月にも提供開始
米Microsoftが次期OSとしている「Windows 8」のリリースについて、正式に明らかにした。同社が7月8日から12日までカナダのトロントで開催しているパートナーカンファレンス「Microsoft Worldwide Partner Conference 2012」の基調講演における発表で言及された。
CEOであるSteve Ballmer氏が発表したところによると、5月末に発表したRelease Preview版に続くRelease To Manufacturing(RTM)版を8月の第1週に提供開始とし、一般正式発売のGeneral Availability(GA)版を10月末に提供開始とするそうだ。
よって10月末から、日本を含む世界231市場で109か国語のWindows 8およびWindows RT搭載パソコンが発売開始となり、アップグレードも可能となる。
また、マルチタッチインターフェースを開発・生産するPerceptuve PixelをMicrosoftが買収することで合意したことも発表された。
クラウド形式Officeの発表も
加えてOfficeの新しいスタイルとして、クラウド形式で用いるOffice 365となる「Office 365 Open」のリリースも発表した。これはパートナー企業とエンドユーザーが契約を結んで利用するタイプのものだ。
Office 365はMicrosoftとユーザーの直接契約による利用形態しかなかったため、この新しいスタイルでの提供は大きな意味を持つものとなるだろう。各パートナー企業がどのような付加価値をつけてOffice 365を販売していくか注目される。
なお、Windows 8への乗り換えは、大幅にインターフェースが変わるものとなるため、躊躇するユーザーも多いと思われるが、Microsoftでは、Windows XP/Vista/7の全ユーザーに対し、Windows 8 Proへのアップグレードをわずか39.99ドルで提供するとしている。10月末の発売後、どの程度移行が進んでいくかも、動向として注視されるところだ。

Microsoft Worldwide Partner Conference 2012
http://www.digitalwpc.com/Pages/Home.aspx#fbid=r0gFDvJ3BLTMicrosoft News Center
http://www.microsoft.com/en-us/news/press/2012/Microsoft Perceptive Pixel買収について
http://www.microsoft.com/en-us/news/Press/