つぶやきから位置情報で分析
急速に拡大するスマートフォンとSNSサービスの相互作用により、気軽に発信できる一方、個人情報がだだ漏れになっているケースも少なくない。今回は、Twitterの投稿から、投稿者の自宅住所を特定するというサイト「WeKnowYourHouse.com」が登場し、話題となっている。
サイト名通り“お前の家を知っている”と、つぶやきから特定してしまうのだから、恐ろしい。サイトでは「今帰った」のような家からと思われるツイートを探し出し、その位置情報を用いて、そのユーザーの住所を割り出し、サイト上で表示している。
一部は伏せ字となっているが、アカウント名で、この人物は~の近くに住んでいる、などと、かなり詳細に特定されているところをみると、悪用されかねない個人情報が、SNSでいかに多く出回っているかをあらためて思い知らされる。
プライバシーの管理、セキュリティには十分な注意を
このサイトは悪意でつくられたものではなく、あくまでSNSのプライバシーに関する実験として作られており、過去1時間分のデータのみを表示、その後は保存せず、速やかに破棄しているという。
表示してほしくない人は、表示拒否を選択することもできる。もちろん、位置情報をつけることなくツイートしていれば、そもそもこのシステムによって特定されることはない。
あまりにも影響が大きかったためか、日本時間16日昼現在になって再度確認したところ、サービスは一時停止している模様だ。Twitterアカウントも凍結されている。
あらゆるサービスに位置情報がリンクされており、それによって便利になったことも多数ある。だが、一方でそれはプライバシーに関するリスクを非常に高めてしまってもいる。
基本は、自宅でチェックインしない、不審なサービスは利用しない、安易に位置情報を提供しないといった自衛策に尽きる。世界中に守るべき個人情報を、知らず知らずに撒き散らしてしまわないよう、十分に注意してほしい。

WeKnowYourHouse.com
http://weknowyourhouse.com/