不具合や脆弱性を修正
米Googleは現地時間8日、同社のWebブラウザ「Google Chrome」の最新安定版をリリースした。今回のバージョンは21.0.1180.75となる。Windows版、Mac版、Linux版と、Internet Explorer用プラグインのChrome Frameがあり、いずれもサイトからダウンロードできる。Windowsの対応OSは、Windows 7/Vista/XPとなっている。
最新版では、Flashビデオのフルスクリーン表示に関する不具合など、複数の点が改善された。またPDFビューアーに関し、脆弱性の危険度が上から2番目に高い「High」と指摘されていた2件について、修正を完了している。
プラグインアーキテクチャーも改善
既存のユーザーは自動的にアップデートが適用され、この最新版が利用できるものとなっているという。
本バージョンでは、こうした不具合や脆弱性の修正が行われたほか、プラグインアーキテクチャーも改善され、新しいものとなった。これは、2010年からGoogleがAdobeと共同で進めてきたセキュリティに関する取り組みの成果として得られたもので、Windows版におけるFlash Playerのサンドボックス化の仕組みが新しくなっているという。
従来のNPAPIアーキテクチャーから、サンドボックス化対応のPPAPIプラットフォームに移行を進めたことで、Windows XPでもFlash Playerを安全に利用できるようになっている。

Google Chrome
https://www.google.com/intl/ja/chrome/browser/Google Chrome Blog
http://chrome.blogspot.jp/2012/08/Google Chrome リリース
http://googlechromereleases.blogspot.jp/2012/08/