新広告ツールとして投入を計画
SNSサービス大手のFacebookが、ユーザーの電話番号やメールアドレスの情報に基づき、企業が顧客のターゲットを絞って広告をうつことのできる、新しいツールの投入を計画していることが分かった。米CNETが報じている。
Facebookの広報担当者によれば、近く新ツールとして発表、企業がすでに自社のサービスを利用している既存顧客となっているユーザーに対し、PRする手段として使用してもらうという。
広告収益アップを狙う戦略の新サービスか
売上高が伸び悩んでいるFacebookとして、広告サービスの開拓には力を入れており、このサービスもそうした一環にあるものとみられ、企業への提供によりさらなる広告収益アップを狙うようだ。
こうしたターゲティング広告が行われると聞くと、ベースとなるものがきわめて個人的な情報であるだけに、心配されるのはそのプライバシーに関する問題だが、Facebook側はこのプロセスの安全性を強調する。
説明によると、Facebookがユーザーのデータを渡すのではなく、企業がすでにもっている電話番号とメールアドレスを用いて、その情報を利用し広告のターゲットを絞り込むようにするという。Facebook側も、企業から新たなデータは取得しない。
利用する際、広告主となる企業がまずFacebookに顧客データを広告ツールで入力して提供しようとすると、そのデータが暗号化されて送られる。広告がターゲットユーザーに掲載されたのち、Facebookは暗号化済みのデータをそのまま廃棄するので、個人情報が流出することにはならないという。このようにデータが残らないため、企業は広告を出したいとき、毎回プロセスをはじめから行うものとなるそうだ。
サービスを次々と展開していくFacebook、今後の動向がさらに注視される。

CNET 該当記事
http://news.cnet.com/8301-1023_3-57503853-93/Facebook
http://www.facebook.com/