書店の書籍流通をスムースに
楽天が新規に出版取り次ぎ事業へ参入する見込みであることが分かった。8日、朝日新聞デジタルが報じている。読者が一般の街頭にある書店で手に入れたい書籍を取り寄せ注文すると、これまでは書店に届くまでに平均7日前後かかっていたが、これが原則0~2日で届くようになるという。
通常、書籍は出版社から大手取次会社へ、そして一般書店へと届けられ、読者の手にわたる。この流通システムを楽天が変えるとし、自社のネット書店がもつ在庫と独自の配送システムを活用することで、中堅書店に本を卸すという事業を展開していくようだ。
書店にネット書店が売るかたちか
楽天はネット書店「楽天ブックス」を運営しており、ユーザーに直接書籍を販売している。今回の取り次ぎ事業は、ある意味ではその顧客に一般書店を加えるものでもある。
楽天としては、書店における書籍販売は競合するところでもあるが、在庫を効率よく回転させることにもつながるほか、打倒Amazonを掲げており、書店で購入せずにAmazonを利用するユーザーも多いことから参入を決めたもようだ。また楽天が7月に新しくサービスを開始した電子書籍配信の利用促進、事業拡大につないでいく狙いもあるとみられている。

朝日新聞デジタル 該当記事
http://www.asahi.com/business/update/0908/楽天ブックス
http://books.rakuten.co.jp/