収益性の高い交流型ゲームに事業参入
NTTドコモがスマートフォンなどで遊ぶことのできる、ソーシャルゲーム(交流型ゲーム)の配信事業に新たに参入、年内にもサービスを開始する方針であることが分かった。以前にも検討中であることが言及されていたが、社内での動きが本格化しているようだ。
大手ゲーム開発会社などによる作品コンテンツを配信していく予定で、サービス開始当初で提供側となるのは10社程度とみられている。
ソーシャルゲームは収益性が高く、ゲーム業界でもインターネット業界でも注目の的だ。市場は今後も成長が見込まれており、NTTドコモとしても、通信収入に頼る事業構造から脱却し、約6000万人にのぼる顧客基盤を背景に、収益源を多様化・伸長していく狙いがあると思われる。
18歳未満に対する制限など対策を講じる予定
今回新規に参入することとなるNTTドコモが、ソーシャルゲームで先行するグリーやDeNAに対抗する存在となるかどうか、今後が注目されるところだ。
なお、ソーシャルゲームに関しては、多くが無料で始められるものの、ゲームを有利に進めるために「有料アイテム」を購入していくことが必要となる。これまでにアイテム購入による高額な課金、とくに未成年による使用などが批判対象となった経緯がある。現在、配信業者は18歳未満に対し、利用限度額制限を設けるなど対策を講じている。NTTドコモでも何らかの対策を講じていく予定だ。
サービスはNTTドコモのスマートフォン専用通販サイト「dマーケット」で展開する。この中ですでに取り扱っている映画や音楽とともに、ゲームをコンテンツとして売り込んでいくもようだ。開始時点では数十種類のゲームがラインナップされるとみられている。

NTTドコモ dマーケット
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