端末別サービスを一本化
株式会社レーベルゲートが20日、同社が展開する音楽配信サービスの「mora」を10月1日より全面リニューアルさせ、提供していくことを明らかにした。このリニューアルにより、よりユーザーの利便性を高め、いつでもどこでも良い音楽を楽しめるよう目指していくという。
まず、これまで別々のサービスとなっていた、パソコン向けの「mora」、スマートフォン向けの「mora touch」を一本化し、サービスを共通化する。これにより、Android搭載のスマートフォンやタブレットでも直接楽曲の購入が可能となった。サイトおよびアプリのUIデザインも、それぞれの端末に最適化したものへと一新する。
Android搭載の「ウォークマン」でも直接購入が可能で、10月発売予定のウォークマンFシリーズでは、ストアである「mora」アプリがプリインストールされているという。
(プレスリリースより、リニューアル後のイメージ)
高音質配信の実現と対応機器の拡大も
これまで「mora」はATRAC3形式・配信ビットレート132kbpsでサービスを展開してきていた。一方スマホ版の「mora touch」では、AAC形式・ビットレート128kbpsのサービスで、ビデオ配信のサポートが行われていた。
リニューアル後は、いずれもファイル形式がAAC-LCとなり、配信ビットレートは320kbpsとなる。大幅な高音質配信が実現されており、再生環境が向上したといえるだろう。ビデオもH.264/AVC BaselineProfile (FWVGA/VGA)の配信形式で提供される。
また、購入後パソコンにダウンロードされた楽曲データは、AAC-LCフォーマットに対応したさまざまな端末に転送して楽しむことができるようになった。ストアについても、x-アプリ内はもちろん、Media Go内にもストアをオープンさせる予定としており、Xperiaシリーズなど、Media Go対応のソニー製端末への転送も簡単にできるようになる。
こうした対応機器の拡大に伴い、mora IDを使用しての再ダウンロードが1アカウントあたり10回まで可能となった。(ただし配信中の楽曲に限る)配信楽曲は、リニューアルスタート時で約150万曲、年内に約300万曲まで増曲する予定としている。

株式会社レーベルゲート プレスリリース
http://labelgate.com/press/pdf/LAG_PR_120920_FINAL.pdfmora
http://mora.jp/