iFixitが実践、報告
ガジェットの修理や分解で知られる「iFixit」が、米Appleの最新スマートフォン「iPhone 5」を分解し、これまでの「iPhone 4S」とどこが変化したのか、徹底解説している。これにより、端末の特長がよりよくみえてきた。
まず、これまでもiPhoneを分解してきた経験から、もっとも修理がしやすいiPhoneかもしれないといい、少なくともiPhone 4Sより、いざというときに強い可能性があるようだ。4インチのディスプレイについても、前面から分解でき、傷ついたディスプレイを交換することが、これまでになく簡単にできるとみられるとしている。
新しくなったホームボタンは、金属製の補強部品が新たに組み込まれていたそうで、その分強度が増しているという。ホームボタンは使用頻度が高いものだけに、ここが強化されたことはポイントのひとつだろう。
バッテリ容量アップ&サムスン引きも
新たに対応となった4G LTE通信を処理しているのは、クアルコムの「MDM9615M」モデムで、システムメモリには、エルピーダメモリによる1GBのLP DDR2 SDRAMが搭載されているそうだ。センサにはSTMicroelectronics製の「L3G4200D」が採用されており、ここはiPhone 4SやiPad 2と同じだという。
強化されたといわれているバッテリ性能は、たしかに向上しており、iPhone 4Sにくらべ、3.7Vから3.8Vに電圧がアップ、容量も5.3Whから5.45Whに増えているという。
サプライチェーンとしてサムスンの比重を下げていると話題になっていたが、フラッシュメモリストレージがSK Hynixによる16GBのNANDフラッシュストレージになっており、その傾向がこうした箇所で新たに確認されたのではないかとみられている。

iFixit : iPhone 5 Teardown
http://www.ifixit.com/Teardown/iPhone-5-Teardown/10525/1Apple : iPhone
http://www.apple.com/iphone/