書き込みを介して提供サイトへ接続
インターネット上に犯罪を予告する脅迫文を書き込んだとして、大阪府警に威力業務妨害容疑で逮捕・起訴されていたアニメ演出家の北村真咲さん。のちに三重県警による別の男性の捜査で、パソコンから遠隔操作を行う新種のウイルスが発見されるに至り、男性は釈放となり、同種類のウイルスに北村さんのパソコンも感染していたことから、第三者による犯行として北村さんも釈放されるという事態になった。
感染したウイルスは、キーボード入力や送受信メールをはじめとするさまざまな情報が監視・収集できるものとなっていたほか、住所地を絞り込む機能もあり、個人情報が盗まれるばかりでなく、このように誰もが自分の名をかたられ、犯罪者にされうるという危険をもったものであることがわかっている。
問題はその感染源だが、インターネット掲示板の「2ちゃんねる」を経由してたどり着いたサイトからのソフトにあったのではないかとみられているという。
無料ソフトには十分に注意を
報道によると、北村さんは、2ちゃんねるの書き込みを介し、無料ソフトの提供サイトに接続、ソフトをダウンロードしたと話しているという。ウイルス感染は、犯罪予告が書き込まれた数日前の7月中旬にこうしてダウンロードした、パソコンにタイマーなどを設定する機能があるソフトが原因とみられているそうだ。
閲覧者も多い掲示板で、こうした便利無料ソフトがダウンロードできるサイトのアドレスが貼り付けられており、警察当局では、他のパソコンでも感染している可能性があるとみているという。
三重の男性は2ちゃんねる経由かどうかは不明だが、ネットから無料ソフトをダウンロードした際に画面がおかしくなったと語っており、無料ソフトが媒介となっていることは間違いないとみられる。
より不特定多数のパソコンに感染させる目的で、2ちゃんねるが利用された可能性が高い。自衛策には限界もあるが、ソフトのダウンロードには細心の注意を払ってほしい。

2ちゃんねる
http://www.2ch.net/