Adobe、タブレット向けアプリ6種＋1を発表！デスクトップとの連携もネットベンチャーニュース

Adobe、タブレット向けアプリ6種＋1を発表！デスクトップとの連携も

　2011年10月5日 22:30

「Photoshop Touch」など6種に「Creative Cloud」と便利アプリ多数

米Adobe Systemsが現地時間3日、市場を拡大しているタブレット端末のための新アプリ6種を発表した。いずれもタブレットらしく直感的操作に対応する。タブレット端末とデスクトップのアプリケーションを連携させることができる新イニシアチブ「Adobe Creative Cloud」も発表され、注目だ。

今回、発表されたのは「Adobe Photoshop Touch」「Adobe Ideas」「Adobe Kuler」「Adobe Proto」「Adobe Collage」「Adobe Debut」の6種。Android端末向けが11月から公開予定で、iOS向けは来年2012年の初めころからの公開を予定しているそうだ。ただし「Adobe Ideas」のiPad向けのみはすでに公開されている。

価格はそれぞれ9.99ドルから。購入すれば、それぞれのアプリケーションからAdobe Creative Cloudのストレージへアクセスし、ファイル共有、転送機能、閲覧機能が使用できるようになっているため、デスクトップとの連携ができる。アプリはすべて次世代タブレット端末がスタイラス対応になることを前もって考慮し、指での操作とスタイラスの操作の両方に対応できるよう設計されているそうだ。

いつでもどこでも、アイデアをかたちに！

Adobe Photoshop Touchは、写真画像処理に。指で捜査して複数の写真をレイヤー画像にまとめたり、基本的な画像編集やエフェクトをかけることができる。タブレット独自の機能として、指で切り取りを行う「Scribble Selection」という機能があり、独自のテクノロジーで複雑な領域も簡単にキャプチャできるようにしたという。Facebook、Googleとの連携で画像検索や画像の共有、コメント閲覧なども可能だ。

Adobe Ideasは指やスタイラスペンで絵を描くためのツール。Adobe Kulerでは、色テーマを新規に作成したり、コミュニティで公開されている数千に及ぶ色テーマを利用できるという。Adobe Protoは、ウェブサイトや携帯アプリのためのワイヤーフレームやプロトタイプを作成することができるもので、タブレット端末上での開発を可能にする。

Adobe Collageでは、画像やイラスト、テキストを1枚にまとめることで効果的な資料作成ができる。Adobe Debutは、完成したデザインをどこにいてもプレゼンテーションすることを可能にするアプリだ。

Adobeでは、同社がデスクトップアプリケーションとして公開している「Adobe Creatibe Suite」などと連携させるために、Adobe Creative Cloudという新イニシアチブを起こしたといい、タブレットとデスクトップの双方から利用できる20GBのオンラインストレージサービスや、タブレット端末向けの電子書籍等出版物を提供するサービス、クリエイターのための相互コミュニティサービスなども提供予定だそうだ。ストレージサービスの利用料金やそのほかサービスの詳細に関しては、11月にあらためて発表するという。