あらゆる端末で、いつでもどこでも閲覧可能
1995年にサービスを開始し、国内では最も老舗となるオンライン電子書籍配信サービスの「電子書店パピレス」がスマートフォン・タブレット端末への対応を開始した。21日からサービスをスタートしている。小説・ビジネス書・実用書などはもちろん、漫画や写真集、音声・動画コンテンツまで、幅広い作品を扱っているだけに注目だ。
すでにコミックを中心とした電子書籍レンタルサイト「電子貸本Reata!」はスマートフォン・タブレット対応となっていたが、「電子書店パピレス」はPCと従来型の携帯電話での利用に限定されていた。今回の対応拡大は、ユーザーにとって待望のものだろう。
ここでは、一度購入した電子書籍をどの端末からでも閲覧できるよう、クラウド型配信モデルを採用しており、まさにいつでもどこでも、好きな端末で電子書籍が楽しめるようになっている。
使い方も簡単、通信状態が不安定でも快適に利用可能
パピレスでは、サイト閲覧からコンテンツの利用まですべてWebブラウザ上で行う。そのため、ふだん使い慣れた操作で、簡単に電子書籍が利用できる。端末ごとに閲覧用アプリをインストールしたり、ファイルを手作業で移動したりといった手間もないので実に便利だ。
端末を買い替えても問題ないし、外出中にはAndroidで、帰宅後はiPadで続きを読む、といった使用法も可能。また、閲覧コンテンツのデータはWebブラウザにキャッシュを保存するため、通信状態が不安定な環境であっても、快適に利用できるという。
サーバー上のコンテンツはEPUB形式で保存されている。まずはビジネス書、実用書を中心に約3000冊がラインナップ。これまでパソコン向けなどに提供してきたコンテンツも順次EPUB化を進めるそうだ。年内には1万冊を有するサービスとするという。
なお、一定年数が経過し、パブリックドメインとなった過去の名作など約500冊は無料で用意されている。こちらはEPUBではなく、画像の閲覧の形式をとっている。
決済は一冊ごとの課金制で、クレジットカードや各プロバイダ決済、WebMoneyなどに対応している。Windows/Mac OSのパソコン、iPhone/iPadシリーズ、Android2.1以降の各種スマートフォン・タブレットが利用可能。
電子書店パピレス株式会社パピレス