見かけは変わらずとも、中身は別もの
10月14日にリリースされた
iPhone4S。見かけの上では
iPhone4とほとんど変わりはないが、では、中身はどうか。技術者向けサイト「
Tech-On!」が早速
iPhone4Sを分解、その紹介記事を8〜10日にかけて掲載した。
裏蓋を開けてみると(これがなかなか開けにくい構造になっており、
Tech-On!記者も一苦労している)、内部のコンポーネントの配置はほとんど変わりはなく、リチウムイオン2次電池のサイズが
iPhone4に比べ、微妙に小さくなっている程度。ただし、基盤は
iPhone4とは違うものになっており、カメラも、
500万画素の米OmniVision Technologies社製から800万画素のソニー製に置き換え
られるなど、
ほとんどのコンポーネントは“別物”だった
という(もちろんプロセッサもA4からデュアルコアA5チップに)。
受信対策?内部に追加されたアンテナ
iPhone4に比べ若干幅の大きくなった
iPhone4Sの基盤には、
アンテナ線が追加されていたという。
iPhone4は持ち方で受信状態が悪くなる(いわゆるデスグリップ※)という指摘があったが、記事は、その対策だろうと推測している。また、バイブレータも大型化している。
日本では発売されなかったCDMA版の
iPhone4をベースに、その仕様を向上させたものが
iPhone4Sではないか、というのが記事の結論。分解の詳細については、日経エレクトロニクス11月14日号に掲載されるという。興味のある方はご参照を。
※
デスグリップ:
iPhoneはデバイス外周の金属フレームがアンテナになっているが、特に左下の金属部に直接触れると電波状況が悪くなるとされていた。
iPhone4Sでは、フレームの切れ目の位置などが変更されているが、受信状況は完全には改善されていないようだ。
iPhone4/
4Sのデスグリップ比較は、ブログ「エスマックス」が10月16日の記事で詳しく伝えている(下部にリンク)。ちなみに、同記事によれば、
iPhoneをケースに入れれば改善されるという(要するに、金属フレームに直接手を触れなければOK)。

Tech-On!
【iPhone 4S分解 その1】外見はiPhone 4からほとんど変化なし【iPhone 4S分解 その2】内部レイアウトは似ているが、中身はほぼ別物【iPhone 4S分解 その3】内部中央に隠れていたアンテナ線エスマックス
iPhone 4の泣き所は改善されたか?端末を握ると電波が弱くなる「Death Grip」をiPhone 4Sで検証【レポート】