タヌキマリオは毛皮肯定として批判、風刺ゲームを公開していたが…
先日15日に、動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が、「スーパーマリオ3Dランド」に登場する「タヌキマリオ」が、タヌキを殺して毛皮を得ることを肯定しているとし、そのメッセージを発信しているゲームだと批判していたが、一転して16日、この批判はジョークであったと明らかにした。
同団体は、マリオがタヌキを殺しているとし、サイト上で「Super Tanooki Skin 2D」という血の滴るタヌキの毛皮を着たマリオを追いかけるという風刺ゲームまで公開していた。このゲームに対しては、むしろこの行為のほうが「やりすぎ」「ゲームと現実の区別がつかないのか」といった批判があがっていた。
こうした騒動を受け、任天堂側も、マリオがゲーム内で動物に変身することについて、「ゲームそれ自体を超えた(特定の)メッセージはない」とコメントを出す事態となっていた。
すべては団体の活動に注目してもらうため―反響の大きさに逆にびっくり?!
タヌキマリオ批判を展開していたPETAはここまでの騒動は予測していなかったのか、16日、Twitterでマリオファンに対し、「落ち着いて!私たちはマリオが大好き。私たちのゲーム(風刺ゲーム)は、毛皮をとるために本物のタヌキが皮を剥がれているという深刻な問題に注目してもらうためのもの」と発言した。
また、マリオが実際にタヌキを殺しているとは思っていないことや、真剣に受け取られすぎて驚いたことも明かしている。PETAの風刺ゲームは公開してから約36時間の間で25万人にプレイされたそうだ。
今回のこの騒動、問題を認識してもらうため、活動の周知をはかるためとはいえ、少々ジョークが過ぎたようだ。
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