新たなテクノロジーで報道の“クーデター”
内部告発サイト「
ウィキリークス(
WikiLeaks)」は、27日、
オーストラリアで年間で最も優れたジャーナリズムに贈られる「
2011ウォークリー賞(
The Walkley Awards for Excellence in Journalism)」を受賞した。同賞を主催する「
The Walkley Foundation(ウォークリー協会)」が発表、
ジャーナリズムに対し最も顕著な貢献をしたとして表彰した。
これを伝えるAFP BBNewsの28日の記事によれば、授賞式において、「
ウィキリークス」は、
「新たなテクノロジーを活用して政府の内部情報に到達し、政府に都合の悪い真実を大量に暴露する国際報道におけるクーデターをやってのけた」
と讃えられた。
ギラード豪首相を“臆病”と批判
また、授賞式を放送したTV番組には、「
ウィキリークス」創設者の
ジュリアン・アサンジ氏(オーストラリア出身)がビデオで出演、同国の
ギラード政権が、
アサンジ氏を
米国の圧力から保護しなかったことに触れ、
「オーストラリアのジャーナリストたちは勇敢で、オーストラリア国民は(自分を)支持してくれているというのに、ジュリア・ギラード(Julia Gillard)は臆病な首相だ」
と批判したという。
アサンジ氏は、スウェーデンでの強姦と性的暴行の容疑で
イギリスで逮捕され、スウェーデンへの身柄の移送を巡り、法廷闘争中だが、同記事によれば、
アサンジ氏は、
「オーストラリア人としてわれわれは声をあげることができる限り、(略)インターネットが自由である限り、失望すべきではない。われわれはこれからも、真実を武器に反撃し続けていく」
と意気軒昂だったという。

The Walkley Foundation
2011 The Walkley Awards for Excellence in Journalismウィキリークスに豪ウォークリー賞、ジャーナリズムへの貢献を評価