トヨタ、試作車を公開
トヨタ自動車が28日、12月3日から一般公開される東京モーターショーに出展を予定している同社の試作車「Fun-Vii(ファン・ヴィー)」を公開した。最新型のモデルとして、未来のクルマのかたちを模索した新作、なんと車体の全面がディスプレイになっている。
車体全面だけではない。さらに車内の前面や床などにもディスプレイが組み込まれているそうで、これらのディスプレイには好きな画像や模様を表示できるため、内装、外装を簡単にチェンジできる。まさに自由自在にデザインできる車だ。
カギを握るのはスマートフォン!
そして、この車の最も大きなポイントとなっているのは、このディスプレイ表示をスマートフォンで決定するという点だ。何を表示するかは手元のスマートフォンから指示するしくみで、好きな画像やデザイン、伝言などのメッセージを車体に大きく映し出すことも可能だ。
豊田章男社長によれば、スマートフォンにタイヤをつけたら面白いのでは、というアイデアから生まれたものなのだとか。車体そのものにタッチすることで画像を変えることもできるという。
また、生体認証で所有者を見分ける機能や、通信インフラを備えた道路であれば、ハンドルを握らない自動運転にも対応しているそうだ。駆動系のほか、制御系、マルチメディア系の各種ソフトウェアもネットワーク経由で常に最新版に保つアップデート機能も搭載する。走行に必要な情報や操作は、「ナビゲーションコンシェルジュ」との対話形式インターフェースで実現されているなど、コミュニケーション型の次世代型車を強くアピールした仕上がりになっている。
ベースは3人乗りの電気自動車で、環境にも優しいつくりとなっているとのこと。2020年頃の実用化を目指しているそうだ。こんな車が実際に道路を走り始めたら…街の景色は大きく変わるかもしれない。
TOYOTA ニュース資料TOYOTATOKYO MOTOR SHOW 2011