見た目は…消しゴム??「Twine」
“物”がインターネット上で人間のようにアカウントをもち、コミュニケーションを始めたら…そんな映画のなかのストーリーのような話が実現するかもしれない。その前兆ともいえるものが、MIT Media Lab発のSupermechanicalによって制作された。25日、TechCrunchが紹介している。
その名も「Twine」。Twineは、一見したところ何の変哲もない2.5インチ四方のゴム片で、ちょっと変わった消しゴムか何かのように見える。ところが、このTwine、なかにWi-Fiを内蔵し、特定の条件になったら通信をしてくれるのだという。
Twineは、電池で動き、SNSやTwitter、メール、HTTPのリクエストなどにより、人とコミュニケーションをすることが可能なのだそうだ。
センサーがポイント、自動プログラミング
このTwineを使いたいユーザーは、「Spool」というウェブアプリを使用し、まず設定を行っておく。ここは自然言語でプログラミングできるから、いつ、どういうときに、どうしてほしいかを具体的に入力するだけだ。たとえば、「洗濯機が止まったら」「ツイートしてくれ」といったようにすればよい。
すると、Twineは自身のセンサーで感知し、その指示通りに物の状態を把握、アカウントをもって自分でツイートするという。ベーシックバージョンで内蔵しているのは温度センサーと加速度計だが、オプションでドアの磁力スイッチ、湿度センサーそのほかユーザーが自由に他のセンサーを付加できるための専用ボードなどが外付けで使えるという。資金が集まれば、さらにこのセンサー部分を増強したいそうだ。今のところ候補はRFIDリーダー、圧力センサー、電力センサーなどがあるという。
実用性はといえば、まだまだ未完成な部分も多いが、Twineをつけることで、冷蔵庫がツイート…なんてことも普通にありえてしまう。気持ち悪さを感じる向きもあるだろうが、技術としてはなかなかに興味をそそられる。
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