現代人に、今知りたいエッセンスを
新潮社が発行する「新潮新書」が全作品の電子書籍化を決定したことが分かった。新潮新書は“現代を知りたい大人のために 700円で充実の2時間”をキャッチコピーに発売されているシリーズで、これまでにも、今を解く話題の本が数々世に送り出されている。
今回の決定は、そうした現代に生きる新潮新書ならではの決定とも言えるだろう。同シリーズは『バカの壁』や『国家の品格』、『人は見た目が9割』など、いずれも100万部を超えるベストセラーを生んできた。これらの人気作など約60点は、すでに電子化されているが、シリーズ発刊当時からの全作品を、今後順次電子書籍化していくという。
電子書籍本格化時代へ、さらに一歩
予定では、毎月30点ほどが新たに電子書籍化されていく見込みだという。電子化された作品は、総合電子書籍ストアBookLive!、ReaderStore、LISMO Book Store、ソフトバンクブックストアの4つの電子書籍ストアで半年の間、先行配信されるそうだ。
この先行配信は、出版社が今後の大量の電子書籍化作業を取次に依頼した交換条件となっているとみられている。電子書籍の波も、いよいよ本格化してきたようだ。
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