世界初、MIPSベースプロセッサの7型
米MIPS Technologiesによると、現地時間5日、世界初のAndroid 4.0搭載のタブレット端末が中国で発売されたそうだ。MIPSベースのプロセッサが採用され、価格は99USドルとなっている。
発売されたのは、「XBirst」コアを採用する、中国のIngenic Semiconductor製SoC「JZ4770」搭載の「NOVO7」と名付けられたタブレットだ。サイズは7型で、世界に先駆けてAndroid 4.0(Ice Cream Sandwich)を搭載している。販売はAinol Electronicsが行い、オンラインで受け付けているが、現在は中国国内でのみの出荷となっているようだ。
低コスト、高性能なタブレット、今後の世界発売に期待
わずか99USドルという低コストながら、MIPS-Based Android 4.0搭載という高性能なタブレット。販売ページには、詳細な仕様の掲載はまだないものの、CPUのクロックは1GHz、Vivante製GPUコアの「GC860」を内蔵し、1080pの動画再生や3Dグラフィックスにも対応しているという。
平均の消費電力は250mW。バッテリ駆動時間は、音楽再生で、連続25時間、動画再生で8時間、ゲームプレイで6時間、Webブラウズなら7時間が目安だそうだ。タッチセンサーは静電容量式を採用している。また、Wi-Fi、3G通信に対応し、前面および背面のカメラもそれぞれ装備している。
今後、世界の他の地域にも供給を開始することを予定しており、数か月内には入手可能となる見込みである。また7型だけでなく、8型、9型といったサイズ違いの製品展開も予定されている。注目のタブレットとなりそうだ。
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