「ネットワーク基盤高度化対策本部」設置
NTTドコモが26日、12月20日に発生したspモードの不具合を受け、今後のネットワークの安定化を図るため「ネットワーク基盤高度化対策本部」を25日付で設置したと発表した。本部長を山田隆持社長が、副本部長を辻村清行副社長が務める。
20日に発生した不具合は、スマートフォンで同サービスを利用するユーザーのメールアドレスが入れ替わってしまうなどのトラブルが全国で多発、最終的に約10万人の利用に影響を及ぼしたものとみられている。
急速拡大のスマートフォン利用にも十分な通信基盤、処理能力を
対策本部は、今後このようなトラブルを防ぐことはもちろん、よりネットワークを安定的に運用していくこと、処理能力のさらなる向上を全社で実現していくことを目的にするそうだ。
具体的な対策ポイントでは、スマートフォン増大に伴うトラヒック増への対応、異常時のバーストトラヒックへの対処、ネットワーク装置とspモードサーバなどの端末における連携強化、およびその処理能力の再検証、ネットワーク関連処理手順の再検証、通信障害時の端末からの再接続要求に対する処理の平準化の6点を挙げている。
スマートフォンの普及により、飛躍的にその通信量、処理量が増大していることは間違いない。だが、それを支える基盤あってこそ利便性も保たれるものだ。日々の快適な利用を実現するさらなる努力が期待される。

NTTドコモ 報道発表資料
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2011/12/26_00.html?ref=nr_indexNTTドコモ spモード
http://www.nttdocomo.co.jp/service/provider/spmode/