ドコモ、KDDI、ソフトバンクが共同協議会を設立
国内モバイル通信大手3社のNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが21日、「モバイル非接触ICサービス普及協議会」を共同で設立した。モバイル端末での非接触ICサービスの普及拡大と利便性の向上を目的としており、近距離無線通信(Near Field Communication・NFC)サービスの環境整備を進めていく方針だ。
協議会では、サービス仕様を共通化し、運用方法も統一することで、迅速かつ低コストでサービスを提供できる環境を構築していきたいという。実現すれば、サービスを提供する側も対応しやすく、消費者としても規格の違いを気にせずに利用できるため、利便性が向上し、普及が進むと見込まれる。
背景にはスマートフォンの拡大が
これまで、3社はソニーの「FeliCa」技術を利用した「おサイフケータイ」でこのモバイル非接触ICサービスを提供してきた。しかし、スマートフォンの普及に伴い、国際的なNFC技術を採用した端末が増え、ソニーでもFeliCaだけでなく、NFCのType A/Type Bというそれぞれの規格に対応した無線通信LSI「CXD2235AGG」を開発するなど、新たな動きが始まりつつあった。
大手3社の協議会が立ち上がったことで、より本格的に各携帯電話、スマートフォンでのFeliCa、NFC Type A/Type Bの対応が進み、利用環境も整備されていくと思われる。

ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2011/1221/index.htmlSony Japan FeliCa
http://www.sony.co.jp/Products/felica/index.html