日本企業がグローバル市場で戦うためのヒント
博報堂は2月10日、2011年実施の「Global HABIT(グローバルハビット)」調査のデータをもとに、様々な角度から分析を行い、日本企業がグローバル市場で戦うためのヒントを全10回シリーズで紹介するとし、その第1回目レポートを発表した。
「Global HABIT(グローバルハビット)」は、博報堂がグローバル市場でのマーケティング戦略に活用するため、2000年より毎年、アジアと欧米の主要34都市で中・上位収入層を対象に実施しているオリジナル生活者調査。
初回レポートでは、アジア14都市の生活者が「日本製品」に対して持っているイメージや「日本」から連想するモノやサービス、「メイドin ジャパン」志向などについて分析した結果を報告している。
*画像(グラフ)は博報堂【Global HABITレポート Vol.1】より
「日本製品=高品質」イメージ / 製品鮮度は低下傾向
レポートによると、日本製品に対するイメージでは、他国製品(アメリカ製品、ヨーロッパ製品、韓国製品、中国製品)のイメージをアジア14都市平均で比較すると、日本製品は調査11項目、「高品質な」「定評のある」「カッコイイ/センスがいい」「安心/安全な」「時代を切り拓いていく感じ」「活気や勢いを感じる」「明確な個性や特徴のある」「価格に見合う価値がある」「楽しい」「環境に配慮している」「低価格」のうち、「活気や勢いを感じる」(1位韓国)「低価格」(1位中国)を除く9項目で1位。中でも「高品質」イメージでは他の追随を許さない結果となっている。
レポートでは、留意点として、2006年のデータとの比較で、日本製品は製品への信頼度を示す項目は高水準で安定しているが、製品の鮮度を表す項目(「活気や勢い」、「カッコイイ/センスがいい」など)が低下傾向にあることを指摘している。
その他、「日本」から連想するモノ・サービス・エンタテインメント、「メイドin ジャパン」と「ジャパン・ブランド」への志向について、分析・報告がなされており興味深い内容となっている。

博報堂 【Global HABITレポート Vol.1】アジア14都市における日本製品イメージ
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/reporttopics/5015