デベロッパープレビューがリリースに
米Appleは16日、同社のMac用次期OSとなる「OS X Mountain Lion」を発表した。同時にデベロッパープレビューがリリースされている。一般ユーザー向けの発売は、今年2012年の夏予定だという。
価格などの詳細は現時点では未定で、「OS X Lion」は2011年7月発売であったことから、約1年での新バージョンアップデートとなる。リリース後、Mac App Storeで有料アップデートにより販売される見込みだ。
新機能多数、中国対応も強化
「OS X Moutain Lion」では100を超える新機能が搭載されているといい、正式リリースにも期待が高まる。
まずAppleの提供するクラウドサービスである「iCloud」との連携がより本格的に強化されており、さまざまなアプリケーションから直接リンク、写真や動画などを共有できる「Share Sheets」が加わっている。Twitterへの対応も進められ、Appleユーザー間でテキストや写真、高品質の動画などを簡単に交換できる「メッセージ」機能も搭載する。この「メッセージ」機能はiChatを置き換えるものだ。
iCloudを経由させ、他のiOS端末と連携して利用できる「リマインダー」「メモ」機能、アプリケーションやサービスの必要な情報をまとめて通知してくれる「通知センター」も便利だ。
エンタメ関連では、オンラインゲームのソーシャルサービスである「Game Center」、Mac上の画面や音声をApple TV経由でより大画面のテレビなどに出力するための「Air Play ミラーリング」などの機能が注目されている。
セキュリティ面の機能改良も進んだ。「Gatekeeper」機能で、セキュリティレベルを3段階から選択して設定できる。どのようなアプリをインストールし、利用したいかで、各自カスタマイズするといいだろう。
このほか、今回の変更点では、中国ユーザー向けの機能を大幅に強化している点が特徴的である。発表内容を見ると、各種中国版サービスのサポートが急速に進んでいる。中国勢力の台頭がここでもうかがえるものとなったようだ。

Apple Mac OS X Moutain Lion
http://www.apple.com/macosx/mountain-lion/