スマホとクラウドを利用し、歩行を安全に
NTTが25日、クラウドコンピューティングシステムとスマートフォンを組み合わせ、視覚障害者の安全な歩行をガイドするシステムを開発したと発表した。今後、自治体などと実証実験を進め、数年内に実用化したいという。
視覚障害者が外出する際のことを考えると、思わぬ段差などがあって危険な思いをすることは多いだろう。慣れた道であっても、一時的な工事などを行っている場合、看板やコーンで迂回を知らせていても気づくことができないなどの危険が生じうる。このシステムでは、そうしたリスクを無くすための工夫が随所に施されている。
人にやさしいユニバーサル技術へ
今回、開発したというシステムでは、まず利用者の眼鏡などに取り付けた超小型カメラに映る映像を、スマートフォンを通じて高速無線通信でクラウドに送信する。すると、クラウド上で画像分析ソフトが、その画像を素早く分析する。
分析したなかに、歩行に必要な情報である、道路標識や障害物などがないかチェックし、それらが確認された場合、音声などで利用者に知らせ、安全に誘導するという。
人と人が助け合うことはもちろんだが、こうした技術による自立支援、活動支援が進むことは非常に望ましいことだ。はばひろく有効に利用されることを願いたい。
NTT公式ホームページ
http://www.ntt.co.jp/