「GREE VR Studio」を新設しVR市場へ
グリー株式会社は6日、バーチャルリアリティ(VR)コンテンツ市場への本格参入を決定し、専用の新スタジオ「GREE VR Studio」を5日付けで設立したことを発表した。スマートフォン向けの第1弾VRコンテンツとして、「シドニーとあやつり王の墓」の配信も開始している。
グリーによると、VR市場は今後の急成長が見込まれており、来年にはVRと拡張現実(AR)を合わせた世界でのビジネス規模は約50億ドルに、2020年には1,500億ドル規模にまで拡大、そのうちVR関連ビジネスの売上高が300億ドルにも到達する予測となっているという。
そこでグリーとして、こうした飛躍的成長が期待される分野であるVRにおいて、市場へいち早く良質なコンテンツを提供できるよう、開発に特化した専門部署を設けることを決め、「GREE VR Studio」を設立するにいたったとしている。
幅広い領域のVRコンテンツを制作・提供へ
グリーでは、ソーシャルゲーム市場を開拓した同社のコンテンツ企画・開発経験力を活かし、VR市場でも魅力的なコンテンツを制作・継続的に提供していきたい考えで、まずはゲーム領域からスタートするが、市場の成長に合わせ、さらに映像や体験型コンテンツなど、ジャンルにとらわれない幅広い領域での開発を手がけていくとしている。
第1弾タイトルとなる「シドニーとあやつり王の墓」は、遺跡発掘をモチーフとした壮大な冒険物語のVRアクションゲーム。プレイ料金は無料で、Android 4.4以上のAndroid端末、iPhone 5以降のiOS端末が対応機種となっている。なお、Androidタブレット、iPadは一眼モードのみの対応となる。
スマートフォン端末だけでも楽しめるが、段ボール製VRデバイスの「ハコスコ」や、Googleが提供する段ボール製3D VR ヘッドセットの「Google Cardboard」を用いることで、より臨場感たっぷりに、360度のバーチャル空間体験を楽しめるものとなっている。
(画像はプレスリリースより)

グリー株式会社 プレスリリース
http://corp.gree.net/jp/ja/news/press/2015/1106