直感的・簡単に使えてアイデアをかたちにできる!パワフルな言語「Swift」がオープンソース化
iPhoneやiPad、MacなどiOS端末向けのアプリケーションを開発するためのプログラミング言語として、米Appleが提供する「Swift」が現地時間の3日、オープンソース化された。開発者向けのコミュニティサイト「Swift.org」も開設され、アイデアがあれば誰もがアプリ開発にチャレンジできる仕組みとなっている。
「Swift」は、昨年発表されたAppleのプログラミング言語。アプリ制作の経験がない人でも、簡単に学んで画期的なアプリを作ることができるようになるとされ、手軽に、かつ圧倒的なパフォーマンスのアプリを自由に生み出せる、強固で直感的な言語であるとされている。
今年6月に開催された「WWDC15」で、オープンソース化を行う予定であることがアナウンスされており、今回それが実現したかたちだ。ソースコードは「GitHub」で公開されており、ここから入手できる。
無料で誰でも使える!コミュニティを通じさらなる改良も目指す方針
オープンソース化された「Swift」は、Apache 2.0オープンソースライセンスのもと、どこでも誰でも無料で利用できる。iOS、OS X、watchOS、tvOSを含むAppleの全プラットフォームはもちろん、Linuxもサポートされている。
現在公開されているソフトウエアとしては、「Swiftコンパイラ」、「デバッガ」、「標準ライブラリ」、「基本ライブラリ」、「パッケージマネジャー」、「REPL(LLDBデバッガおよび対話型評価環境)」などがある。
ただし、開発者が「App Store」でiOS向けアプリを配信・販売するには、純正開発環境である「Xcode」に付属する「Swift」を用いる必要がある。
コミュニティサイトの「Swift.org」では、「Swift」に関する最新情報や技術情報、ソースコードの入手リンク、サンプルコードなどの提供を行っている。Appleではコミュニティを通じ、「Swift」をさらにパワフルなプログラミング言語へと改良していく方針で、ユーザーが積極的に参加することによって、より多様なアプリを手軽に制作できる言語へと成長していく可能性も大いに秘めているとする。
アプリ開発から「Swift」への新機能追加、改良まで、関心のある人はぜひコミュニティサイトのチェックを。

Apple プレスリリース
http://www.apple.com/jp/pr/library/2015/12/03「Swift.org」
https://swift.org/