多様なサービスアプリとIoTデバイスを簡単連携
株式会社NTTドコモは25日、IoT(Internet of Things)の普及・発展を見据え、さまざまなスマートフォン向けアプリとBluetooth Low Energy(BLE)対応のデバイスを簡単に連携させるためのプラットフォーム「Linking(リンキング)」を開発したと発表した。開発者向けに専用サイトでAPIを無償公開するほか、対応アプリの配信を行うという。
「Linking」は、多様な複数のアプリと、さまざまなIoTデバイスの連係情報を一元的に管理し、アプリとデバイスを相互に連携させるプラットフォーム。ユーザーは「Linking」対応アプリと、「Linking」対応デバイスを自由に組み合わせ、ライフスタイルに合った使い方をすることができるようになる。
たとえば、「Linking」に対応するデバイスをかばんや鍵など大切なものに付けておき、そのデバイスとスマートフォンが離れた場合に「Linking」で忘れ物防止情報をやりとり、スマートフォンで通知を受け取るといったことが可能だ。
また、スマートフォンの「Linking」対応アプリが気象情報として、雨を予測する情報を受信した際に、傘の近辺に置いたり、取り付けたりしている「Linking」対応機器が光や音を発信。ユーザーに傘を持つよう促す通知を出すといったこともできるという。
いよいよ本格的IoT社会の到来が見えてくる「Linking」
NTTドコモは、この「Linking」プラットフォームのAPIを、アプリやデバイスの開発者向けに、専用サイトで同日25日より公開している。開発者はサイトにアクセスし、利用規約を確認、承諾の上ダウンロードすれば、無料で利用できる。
また、ユーザーが「Linking」対応アプリと対応デバイスを自由に組み合わせ、自分なりの設定で使えるよう、連携情報を一元的に管理できる「Linking」アプリを無償ツールとして来年1月から提供する。対応OSはAndroid 4.4以上。
「iコンシェル」や「iチャネル」、「ドコモメール」、「スケジュール&メモ」などをリリース時の連携アプリとする予定で、保有するデバイスを登録しておくと、連携するアプリの選択や連携のON/OFFをまとめて一覧で設定・管理できるようになる。
まず「Linking」対応デバイスとして、株式会社Braveridgeの「Tomoru」が来年1月にリリースされる予定だ。さらにNTTドコモとして「Project Linking」を立ち上げており、すでに複数のパートナーがこれに参画しているといい、このプロジェクトを通じて、今後さらにユーザーの日常生活における利便性向上、IoT市場の拡大・発展を目指していくとした。
(画像はプレスリリースより)

株式会社NTTドコモ プレスリリース
https://www.nttdocomo.co.jp/info/2015/11/25「Linking」 公式サイト
https://linkingiot.com/