さくらインターネットが提供開始を発表
さくらインターネット株式会社は28日、新たに「コンテンツ配信サービス」をリリースした。日本国内向けに提供するWebコンテンツを、より高速かつ安定的に配信する。Webサイトはもちろん、オンラインゲームや大容量アプリ、動画、広告、画像配信など、大量のアクセスやトラフィック集中が見込まれる、多様なコンテンツの配信をサポートするサービスだ。
近年、関連技術の進化に伴い、インターネット上における音楽や動画、画像などリッチコンテンツの配信が急速に増加している。そのため不特定多数に大量の配信を行うコンテンツ提供者は、これまで以上にピーク時の利用を考慮した、大規模で強固な配信システムを設計・構築・運用しなければならない状況となっている。
そこでさくらインターネットでは、サーバーへの負荷を軽減することが可能で、各種コンテンツの配信基盤に対応するサービスを計画、この「コンテンツ配信サービス」を開発した。
新規設備投資なしで高負荷対策も万全の安定配信を実現!
「コンテンツ配信サービス」では、さくらインターネットが有する国内最大級の総計600Gbps以上という大容量バックボーンに直結したシステムを用いており、突発的なアクセス集中時にも、Webサイトの表示速度低下やサーバーダウンを防止し、高速かつ安定した配信を実現できるという。高負荷対策として、サーバーの負荷分散も行っている。
ユーザーは、さくらインターネットが用意するストレージにファイルをアップロードするだけでよく、別途サーバーを用意したり、配信システムを構築したりといった新規設備投資は一切必要ない。料金も使用した分に応じた従量課金体系となっており、無駄なく利用できる。
配信拠点は東京・大手町にある、さくらインターネットのデータセンターで、配信できるのはHTML、JPEG、PNG、MOV、WMVなどの静的コンテンツ。対応プロトコルはHTTPおよびHTTPSとなる。ストレージ容量は1GBから数百TBまで可能で、アップロード方法としては、FTP、SCP、rsyncなどをサポート。ユーザーの独自ドメインやSSLサーバー証明書も利用できる。
機能としては、コンテンツに一定時間のみアクセス可能なURLを発行する「ワンタイムURL機能」、適切な速度を保つ「ダウンロード速度制御機能」、特定のリクエストがあった場合に事前指定したヘッダを付与する「ダウンロードヘッダ付与機能」、APIとコントロールパネルのいずれからでもキャッシュ削除が行える「キャッシュパージ機能」、さらにストリーミング再生などでファイルを途中からでもダウンロード可能とする「Range Request」が用意される。
なお利用料は、データ転送量1GBあたりの従量課金からなる「データ転送料」と、ストレージ使用量1GBあたりの従量課金からなる「ストレージ使用料」をあわせた月額料金になる。詳細はサービスサイトで確認を。
(画像はプレスリリースより)

さくらインターネット株式会社 プレスリリース
http://www.sakura.ad.jp/press/2016/0128_cdn/「コンテンツ配信サービス」 案内ページ
http://www.sakura.ad.jp/function/etc/cdn/