ワイヤレスでの入力もより安全に!2製品を発表
日本マイクロソフト株式会社は8日、データ暗号化技術「AES(Advanced Encryption Standard)」に対応したワイヤレスキーボードとなる「Wireless Desktop 900」と「Wireless Desktop 3050」の2製品を発表した。1月15日より、全国の家電量販店およびマイクロソフトの公式オンラインストアである「Microsoft Store」で販売を開始する。
「AES」は、米国標準技術研究所(NIST)によって作成された、高いセキュリティ状態を確保する電子データ暗号化の仕様。現在FIPS-197標準のもとで承認された最新暗号化テクノロジのひとつとして、米国連邦政府にも採用されている。
昨今、さまざまなモバイル製品の普及により、ワイヤレステクノロジがあらゆるシーンで活用されているが、利便性の高いワイヤレス通信システムのあらゆる部分には、一方で潜在的な脆弱性が存在し、適切なセキュリティ対策を講じておくことが欠かせない。
ワイヤレスキーボードにおいても例外ではなく、情報を無線で送信することから、パスワードやクレジットカード番号などを含む重要な情報入力時のキー操作を、サイバー攻撃者によって傍受され、データ流出が発生する危険がある。
リスクを最小化!個人・法人を問わず安全に利用可能
そこで、こうした情報流出のリスクを最小化すべく、搭載されたのが「AES」だ。AES対応となったことで、キーボードによって入力したデータは、ワイヤレス接続したPCやタブレットへ暗号化されたうえで送信されるようになった。
日本マイクロソフトによると、各キーボードは、製造段階で受信機と恒久的に関連づけられ、解読に必要なキーにアクセスできないよう、ファームウェアから開発されているため、個人ユーザーはもちろん、法人でも安全に活用できる仕様となっているという。
「Wireless Desktop 900」は、シンプルなデザインと2年という長いバッテリ寿命、ソフトキーボードによる静音性を備える。価格は4,980円(税抜)だ。もう一方の「Wireless Desktop 3050」は、薄型キーボードと、BlueTrackテクノロジによる高性能トラッキング技術を搭載したマウスがセットになったもの。既存の「Wireless Desktop 3000」にAESを搭載したタイプとなる。価格は6,480円(税抜)。
なお、今回の新製品2製品のリリースを皮切りに、今後、日本マイクロソフトの2.4GHzワイヤレス接続キーボード製品すべてがAES対応になる。
(画像はプレスリリースより)

日本マイクロソフト株式会社 プレスリリース
http://news.microsoft.com/ja-jp/2016/01/08「Wireless Desktop 900」
https://www.microsoft.com/wireless-desktop-900「Wireless Desktop 3050」
https://www.microsoft.com/wireless-desktop-3050