2016年度中の提供開始を発表、パートナー募集開始
さくらインターネット株式会社は8日、本格的なIoT社会の到来を見据え、モバイルにも対応したIoTプラットフォーム「さくらのIoT Platform」の提供を2016年度中に開始すると発表した。まず4月から「さくらのIoT Platform α」を、9月から「さくらのIoT Platform β」を提供する。「さくらのIoT Platform α」については、パートナー募集を8日より開始している。
「さくらのIoT Platform」は、通信環境と、データ保存・処理システムを一体型で提供するIoTプラットフォーム。「さくらのIoT通信モジュール」と、モバイルキャリアネットワークをL2接続した閉域網を準備し、さくらの既存サービスも含め、ストレージ、データベース、ルールエンジンなどのバックエンド、外部クラウドやアプリサービスと連携可能なAPIまで一括して垂直統合型のサービスとし、提供する。
広がるIoTの新サービス誕生を支援
新たなジャンルからもIoT領域に参入しやすいよう、一元的なサービスとして設計されている点が特徴だ。「Amazon Web Services(AWS)」や、ヤフー株式会社の「myThings」などの外部サービスとも連携可能で、IoTの普及を促進、新たな価値やサービスの誕生を促す。
サービスにおけるオリジナルのモバイルネットワークモジュールである「さくらのIoT通信モジュール」は、ソフトバンク株式会社と株式会社ソラコムの2社の通信網を用途に応じて選択できるものとし、キャリアネットワークを通じてさくらインターネットの閉域網にのみ、データの送受信を行うことが可能となっている。
IoT機器から得られたデータは、誰でもAPIで取得できるパブリックデータに関しては、無償で保管可能とし、それ以外のプライベート領域データの保管、データの商用利用、API利用料を有償とする。将来的には、ユーザーがデータを販売することができるプラットフォームも構築していく予定という。
「さくらのIoT Platform」リリースに先駆け、無料で利用できる「さくらのIoT Platform α」を4月から提供、参画するパートナーには「さくらのIoT通信モジュール」を貸与するとしている。なお、「さくらのIoT Platform β」および正式版では「さくらのIoT通信モジュール」は販売を行う予定で、正式版の提供開始から、データのやりとりや保存時の課金もスタートさせる。
「さくらのIoT Platform α」のパートナー受け付けは、専用サイトで開始されており、募集期間は3月15日までを予定している。詳細は申込サイトで確認を。
(画像はプレスリリースより)

さくらインターネット株式会社 プレスリリース
http://www.sakura.ad.jp/press/2016/0208_iot/「さくらのIoT Platform α」 パートナー申込専用サイト
https://iot.sakura.ad.jp/hc/ja