安全が確保されていない不審メールをユーザーにお知らせ
米Googleは現地時間の9日、「Safer Internet Day」にあわせ、「Gmail」におけるセキュリティ面を強化する新機能を追加したことを発表した。潜在的な危険性が存在するメールを受信した際に、それをあらかじめ識別してユーザーに警告を発する。
この機能では、メールを送ってきた相手が、TLSの暗号化に対応していないメールプロバイダを用いている場合、赤い南京錠が開いた状態を示すアイコンを表示し、その旨を知らせてくれる。送信元ドメインの認証が行えない場合にも、同じアイコンが付与される仕組みとなっており、受信したユーザーは、すぐにそうした不審メールの可能性があるものを見分けることができる。
該当メッセージに付けられている、この南京錠アイコンをクリックすると、ダイアログボックスが現れ、テキストで送信者のメールサービスが暗号化をサポートしていないものであることを説明し、注意を促すようにもなっている。
あらゆるメールが安全にやりとりできる環境づくりを!
この非暗号化に関する警告表示に加え、認証されていない連絡先からメールが届いた場合に、そのことを知らせる機能も追加搭載された。この機能では、認証されていない差出人のプロフィール画面で、通常、写真やロゴ、アバターなどの画像表示を行う部分にクエスチョンマークを表示させ、警告する。
Googleでは、これら機能で識別されたメールが、すべて不審メールである、危険な信頼できないメールであるとは限らないが、こうしたメールに対して返信を行ったり、メッセージ内にあるリンクをクリックしたりすることに、より注意深くなってもらえるよう、この機能を提供することとしたとしている。
さらに、こうした機能を追加することで、「Gmail」以外の他のメールサービスにも、暗号化対応とセキュリティ強化の取り組みが加速的に波及し、あらゆるユーザーのメールのやりとりが安全に行える環境が構築されるよう願うとしており、そうした環境づくりの一歩と考えていることも説明されている。
(画像は公式ブログ発表記事より)

Official Gmail Blog 該当発表記事
http://gmailblog.blogspot.jp/2016/02