「ArgosView 映像監視システム」新バージョンにチェックソフトを標準装備へ
パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社は3月1日、同社の連結子会社であるヴイ・インターネットオペレーションズ株式会社(VIO)が3月31日から「ArgosView 映像監視システム」の新バージョンを提供すると発表した。より安心・安全にIPカメラを用いるためのシステムチェックソフトを標準装備し、不正アクセスから守るとしている。
IPカメラは、インターネット経由で機器にアクセスでき、手軽な監視カメラシステムとしてなど、幅広く活用されているが、パスワードが未設定であったり、工場出荷時のパスワードが変更されぬまま使われていたりと、適切に運用されていない場合、映像データなどがネット上で丸見えとなってしまうケースが少なくなく、問題となっている。
また第三者による不正アクセスで、プライバシーや肖像権の侵害、深刻な情報漏洩が発生するリスクもあるほか、今後の国際大会など大型イベントにおけるテロ対策として大型化する防犯監視システムでは、これまでよりもさらに多数のカメラと大規模ネットワークを必要とするため、障害発生リスクが高まると懸念されている。
こうした現状における課題に対応すべく、新バージョンでは不正アクセスおよび障害発生のリスクからシステムを守る3つの新機能を搭載する。IPカメラのパスワード設定を定期的にチェックする「セキュリティレベルチェック機能」、防犯監視システムの構成機器を死活監視する「構成機器チェック機能」、そしてシステムログからリソース使用率などを自動チェックする「ログチェック機能」の3つだ。
より安全・安定的に監視システムを維持・運用可能に!
「セキュリティレベルチェック機能」では、IPカメラのパスワード設定を定期的にチェックし、未設定のまま利用されていたり、初期パスワードのままとなっていたりする場合には、ユーザーへ警告を発する。導入時の設定確認はもちろん、IPカメラが第三者により意図的に初期化され、パスワードが解除された場合にも検出が可能だという。当初の対応機種はパナソニック株式会社製カメラとなるが、順次拡充させる予定としている。
「構成機器チェック機能」では、防犯監視システムを構成するカメラ、サーバ、ルータ、スイッチなど複数のIPデバイスについて、死活監視を行うことができる。これにより異常が発生した際、どこで障害が発生しているのか迅速に把握可能となり、復旧までの時間を短縮できるようになる。
「ログチェック機能」は、「ArgosView 映像監視システム」のサーバに保存されているログデータを1分ごとにチェックし、システムエラーやHDD、CPU、メモリの使用率が閾値を超えていないか自動で確認してくれるというもの。ログイン不要で、アラート表示により確認できるため、効率よくシステムを維持できる。
新バージョンは「ArgosView 映像監視システム Ver.8.16」として、3月31日より1システム300万円から提供する。VIOでは、2016年度末までに300システムの導入を目指しているという。
(画像はニュースリリースより)

パナソニック インフォメーションシステムズ株式会社 ニュースリリース
http://is-c.panasonic.co.jp/jp/news/pdf/20160301vio「ArgosView 映像監視システム」について
http://service.is-c.panasonic.co.jp/products/argosview