パーソナル音声アシスタント機能の日本語版をリリース
日本マイクロソフトは3月3日、音声認識に対応したパーソナルアシスタント機能「Cortana(コルタナ)」について、日本向けのiPhoneアプリをリリースしたことを明らかにした。App Storeからダウンロードして利用することができる。対応OSはiOS 8.0以降で、利用料は無料だ。
「Cortana」はWindows 10で開発・導入されたパーソナルアシスタント機能だが、Windowsデバイスはもちろん、手持ちのさまざまなデバイスから「Cortana」にアクセスし、活用できるよう、クロスプラットフォーム対応とすることが言明されており、すでに米国と中国では、昨年12月からiPhoneアプリが提供されていた。今回、いくつかのアップデートを経て、日本でのリリースにいたったという。
リマインダーやカレンダーがPCと合わせて使うとさらに便利に!
Appleの「Siri」や、Googleの「Google Now」のように、ユーザーがかけた言葉を認識し、端末の操作や制御が可能となる機能だが、いくつか特徴的な点もある。たとえば、現時点で「コルタナさん」と呼びかけてiPhoneアプリの「Cortana」を起動するといったことはできない。OSの設定変更もWindows 10のみのサポートになる。
一方、ニュースや天気、株価など、「Cortana」のノートブックに興味のある情報・事柄を設定しておくと、重要情報を追跡してキュレーション、いつでもユーザーが求めたときに最新情報を提供してくれる。メールを送信する指示を出して実行させたり、計算や検索、調べ物をさせたりすることも可能だ。冗談などフリートークにも応じてくれる。
PCと組み合わせて使うと、とくに便利な機能として「どこでもリマインダー」や「カレンダー連動」機能もある。「どこでもリマインダー」は、ひらめいたときや思い出したときに予定などを登録・設定しておくと、場所に応じてその内容をデバイスが通知してくれるもの。
たとえば、スーパーの近くまで来たら牛乳を買うことをリマインドしてもらうよう登録しておくと、位置情報からスーパーに近づいたタイミングで通知を受け取れる。設定はPCからでも、iPhoneからでも可能で、場所や時刻と連動したリマインダーがデバイスを超えて同期される仕組みとなっている。
また「カレンダー連動」では、Windows 10のカレンダーアプリで管理している予定を、出先や移動中など、PCにアクセスできない環境にあっても、iPhoneアプリの「Cortana」が次の予定内容などを教えてくれる。
個人秘書のようなパートナーとして、iPhoneからの「Cortana」も活用してみては。
(画像は公式ブログ発表記事より)

マイクロソフト Japan Windows Blog 該当発表記事
https://blogs.windows.com/japan/2016/03/03App Store 「Cortana」
https://itunes.apple.com/jp/app/cortana/id1054501703