iOS向けにOCR機能を搭載、翻訳結果はオーバーレイ表示
米Microsoftは現地時間の18日、モバイル翻訳アプリ「Microsoft Translator」についてアップデートを実施し、2つの新機能を搭載した。1つはiOS向けのOCR機能、もう1つはAndroid向けのオフライン翻訳機能だ。
iPhone、iPad、Apple Watchで利用できるiOS向け「Microsoft Translator」では、光学式文字認識(OCR)機能が新たに搭載され、これまでのテキストおよび音声翻訳型だったサービスから、画像翻訳も可能なサービスへとバージョンアップしている。
ページを画像として認識し、文字翻訳を行えるだけでなく、撮影した写真画像からの直接翻訳が可能であるため、たとえば海外旅行中などにiOS端末で看板やメニューをカメラ撮影すれば、そこに書かれている内容を翻訳された状態でチェックすることができ、とても便利だ。
翻訳結果は、もとの写真画像に重ねて表示されるため、比較しやすく使いやすい。サポートする言語は、日本語を含め、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語、ドイツ語、ギリシア語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、トルコ語、スウェーデン語など、21種にわたる。
Android版ではオフライン翻訳が可能に、今後は2機能ともそれぞれで利用可能となる予定
一方、Android版の「Microsoft Translator」では、ダウンロード可能な言語パッケージにより、オフライン環境でもオンラインクオリティの翻訳機能を使うことができるようになった。
提供言語は限定されるが、英語のほかに中国語簡体字、イタリア語、ロシア語、フランス語、ポーランド語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、ベトナム語をカバーしている。
ユーザーは「App」メニューから「Offline Languages」用オプションをタップ、翻訳元、翻訳先の言語を任意に選んでダウンロードすることで、すぐに利用を開始できる。
現時点で、iOS向けのOCR機能はAndroidデバイスでは提供されておらず、またAndroid向けのオフライン翻訳機能はiOSデバイスでの利用はできない。しかしMicrosoftでは、フィードバックを受けながら改善を施し、すべてのアプリバージョンでいずれの機能も利用可能となるようにしていくと説明している。
(画像はApp Store iPhoneスクリーンショットより)

Microsoft Translator Team Blog 発表記事
http://blogs.msdn.com/b/translation/2016/02/18App Store 「Microsoft Translator」
https://itunes.apple.com/us/app/id1018949559Google Play 「Microsoft Translator」
https://play.google.com/store/apps/microsoft.translator