IoTなどで幅広く活用可能!「gooラボ」で公開開始
NTTレゾナント株式会社は3月31日、同社が運営するポータルサイトサービス「goo」で開発・蓄積された技術のAPI公開第4弾として、日付や時刻の表記ゆれを吸収、補正する「時刻情報正規化」APIの公開を開始した。実験サイト「gooラボ」より提供されている。
この技術は、NTT研究所が開発し、長く「goo」の検索で活用してきたもの。日付や時刻の表現は、同じときを指していても「明日の9時」や「4月2日の9時」など多岐にわたるものがあり得る。この「時刻情報正規化」APIは、こうしたさまざまな表現を、すべて統一し、「2016-04-02T09:00:00」といったかたちに自動で置き換えて、表記ゆれをなくすことができる。
ユーザーの多様な表現入力が想定される、音声認識対応のスケジュールアプリや、家電操作アプリ、各種IoTデバイスなどで活用が期待されるとしている。
漢数字や和暦もOK!正確な日時指定で安定したサービスを実現
「時刻情報正規化」APIでは、入力された日本語の文字列と同時に送信される時刻情報から、日付や時刻を表す表現を抽出、特定の日時を指定する統一形式の文字列に自動変換する。
現在時刻の「2016-04-01T16:28:00」という情報と同時に、「明日の9時」という情報が送られると、“明日の”という部分が「2016-04-02」となり、“9時”とあわせて「2016-04-02T09:00:00」に置き換えられる。
漢数字や和暦にも対応しているため、「明後日の二十一時」という指定に対し、「2016-04-03T21:00:00」としたり、「平成15年3月2日」に対して「2003-03-02」としたりしてレスポンスを返すことが可能だ。
なおこのAPIの場合、「今日の2時」といった午前か午後かが不明な表現では、日中時間帯と解釈し「T14:00:00」となる。また存在しない「2月の30日」などの表現は翌月へ繰り上げ、「深夜26時」は翌日の午前2時として「T02:00:00」とされる。
公開されたこのAPIを活用し、実装すれば、テキスト変換された日本語テキスト文中に日付・時刻を示す文字列を見つけ出し、正規化された表記で認識、各種Webサービスやアプリの中にデータとして正しく取り込めるようになる。
シンプルながら日付・時刻はあらゆる領域のサービスで重要な指定情報となるため、活用の場は広いと考えられる。関心のある人はぜひチェックを。
(画像はプレスリリースより)

NTTレゾナント株式会社 プレスリリース
http://pr.goo.ne.jp/goo/2016/15217/「gooラボ」時刻情報正規化API 提供ページ
https://labs.goo.ne.jp/api/2016/1554/