東芝が“飲み過ぎ”を防ぐセルフケアIoTを開発、クラウドファンディングで予約販売開始
株式会社東芝は25日、無線LAN搭載SDメモリカード「FlashAir」を用いた学習型のアルコールガジェット「TISPY(ティスピー)」の一般発売を目指し、クラウドファンディングによる予約販売を企画・開始したことを発表した。株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの「Makuake」で、予約販売受付がスタートしている。
目標金額の150万円を達成した場合には、株式会社スタッフが製造・販売に着手する。9,800円(税込)のコースに申し込むと、「TISPY」と8GBの「FlashAir」がセットで入手できる。通常のSDカードとのセットコースや早期割引、複数購入による割引も用意された。
「TISPY」は、呼気アルコール濃度の測定データを蓄積し、過度の飲酒となる程度を個人差を含めて学習、ユーザーの飲み過ぎを防ぐため、目安を示して節度ある飲み方を促すIoT機器。ユーザーの呼気アルコール濃度を測定するアルコールセンサーとSDメモリカードの組み合わせで、1つのガジェットとなっている。
二日酔いにならない楽しい“飲み”をサポート
ユーザーが「TISPY」に息を吹きかければ、呼気中のアルコール濃度を測定し、データ蓄積を開始。飲み過ぎによる二日酔いなどを起こさないように、本体搭載の有機ELディスプレイやLED、ブザーなどを通じ、アドバイスを発信する。
単純に呼気アルコール濃度を測定するだけでなく、使うごとに学習を重ね、そのユーザー専用のデバイスへとパーソナライズされていく点が特徴だ。例えば翌日に「二日酔いになったかどうか」を入力していくと、次回以降はそのデータを活かし、二日酔いになる確率の高い量まで飲酒が進む前にストップさせるアラーム表示を行ったり、酔いが覚めるまでの目安時間を示したりしてくれる。
通常のSDカードでも使用できるが、「FlashAir」を用いると、「TISPY」単体での利用に加え、スマートフォンやタブレットとの無線接続が可能になり、Webアプリと連動して利用することができるようになる。
アプリでは、過去データログの詳細表示や、「酔いさめ予測タイマー」でのアルコール分解グラフ表示、「休肝日」設定などを使用でき、より「TISPY」を有効活用できる。専用アプリは無料で、Android、iOSのいずれにも対応するという。
コンパクトかつスマートなデザインもポイントとなっており、お酒の席に置いておいても邪魔にならない。本記事執筆時点で、目標金額まで間もなくの99%を達成するまでに至っており、製造・販売は現実のものとなる可能性が高い。予約申込者には、9月中にもセットが発送される予定だ。
(画像はニュースリリースより)

株式会社東芝 ニュースリリース
http://toshiba.semicon-storage.com/jp/memory-20160325「Makuake」:「TISPY」専用ページ
https://www.makuake.com/project/tispy/