注目の投稿を見逃さない!「Instagram」もアルゴリズム型へ
米Instagramは現地時間の15日、画像・動画共有サイト「Instagram」において、これまでサービス開始時から採用してきた時系列によるフィード表示を変更し、ユーザーにとって関心度の高い、見逃せない投稿コンテンツから優先的に表示させるアルゴリズム型フィード運用を試験的に開始したことを発表した。
Instagramの発表によると、ユーザー層が拡大し、コンテンツ投稿数も大幅に増加、巨大SNSと成長したことによって、ユーザーが本来見ておきたいコンテンツを確実にチェックすることが難しくなっているといい、現在、ユーザーのほとんどがフィード上にある70%のコンテンツを見逃してしまっているという。
そこで、自身とより関連性の深い友人らの投稿や、興味・関心のある分野の投稿を優先的に表示させる仕組みへと変更させることとした。今後、時間をかけて順次全ユーザーへ導入、寄せられるフィードバックの内容も反映させながら改良を加え、数か月内には移行させていく方針だとしている。
変わる巨大SNS、今後の行方は
変更が加えられるのはコンテンツの表示順のみで、今後もフィード上に投稿された静止画・動画の全てが存在することに変わりはなく、任意のものを閲覧できる。
表示順序は、ユーザーと投稿者との関係性や、投稿のタイミング、興味・関心をもっていると推測される分野の内容を含むコンテンツであるかどうかなどに基づいて決定され、個々に最適化されるという。
時系列表示の廃止はFacebookやTwitterなど、各種巨大SNSにおける昨今の潮流となっている。これらSNSにおける表示順の改変においては、アクティブユーザーから反対の声が多く上がるケースがしばしばだ。
とくにTwitterでは時系列表示の廃止報道がなされると、改悪だとする意見が殺到し、“Twitterの死を悼む”騒動に発展、あらためて公式声明により時系列表示を止めることはないと説明して、ようやく騒ぎが収まり、表示を選択できるオプションが用意されることとなった経緯がある。
「Instagram」は、Twitterに比べるとこの表示順に親和性が高いとみられるが、今後の動向も注視される。

Instagram 公式ブログ 該当発表記事
http://blog.instagram.com/post/141107034797/160315「Instagram」
https://www.instagram.com/