グラフィカルに編集できる対話ボット作成ツール、β版が誕生
株式会社NTTドコモと株式会社インターメディアプラニングは22日、NTTドコモの「自然対話プラットフォーム」をベースとして、グラフィカルに対話の流れや文章を編集できるツール(GUI)を用い、自動で対話を行うボットの作成を手軽に行える「Repl-AI(レプルエーアイ)」サービスを共同で開発したことを明らかにした。21日よりβ版が公開され、試験提供が始まっている。
「Repl-AI」は、マウスなどGUIによって操作でき、高度なプログラミング知識などを有していなくても、ユーザーと自動で対話するボットを作成することができるサービス。作成したボットはクラウド上に保存され、スマートフォンやPCなどで動作するアプリと連携可能。ECサイトや企業・団体ページの接客・問い合わせなど、多様な利用シーンに合った対話AIとして活用できる。
ベースとなる「自然対話プラットフォーム」には、NTTのAI技術「corevo」が用いられているという。このプラットフォームは、NTTドコモの「iコンシェル」や、タカラトミーの「OHaNAS」などでも採用されているものだ。
6月末まで試験提供を実施、7月正式リリース予定
「Repl-AI」には、シナリオ対話機能が搭載されており、登録した文章と、相手となる顧客ユーザーなどが実際に話した言葉に、多少の表現の違いがあった場合でも自然な対話を続けさせられるため、的確なやりとりを実現させることができる。
想定されていない対話が発生したときにも、自動で応答する「雑談対話機能」の仕組みが用意されているため、会話を途切れさせてしまうことがないという。
また、ボットとの対話を通じて得られた相手の名前や趣味、年齢など任意の属性情報を記憶し学習、それをもとに対話を改善して継続する機能も搭載されている。
作成用には、マウスのドラッグ&ドロップで対話の流れを作成したり、設定設計を行ったりできる「GUIエディタ機能」、対話を記述する上でのTipsをテンプレートとして利用可能にし、より作成を容易にする「テンプレート機能」なども用意された。
完成した対話ボットは、マルチプラットフォームに対応し、Webページやネイティブアプリ、ロボットなどあらゆるところでAPIとして呼び出し、使用することができる。メンテナンス性も高く、新たに作った対話を追加する際も、ボタンひとつで実行できる。
現在公開されているβ版は、6月末まで試験的に提供されるそうだ。NTTドコモとインターメディアプラニングでは、この期間中に得られたフィードバックをもとに改善を施し、7月から月額数千円~1万円程度での正式提供開始を予定している。
(画像はプレスリリースより)

株式会社NTTドコモ プレスリリース
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/topics_160422.pdf「Repl-AI」(β版)
https://repl-ai.jp/login/