「ヤフオク!」と「BOOKOFF」がタッグ
ヤフー株式会社と「BOOKOFF」チェーンなどを展開するブックオフコーポレーション株式会社(以下、ブックオフ)は24日、資本・業務提携契約の締結を行ったと発表した。Yahoo!JAPANによるインターネットオークションサイト「ヤフオク!」と、全国各地にある中古本販売チェーン店「BOOKOFF」で異業種間タッグを組み、“リユース革命”をもたらすとしている。
両社は昨年7月からすでに協働を開始しており、福岡 ヤフオク!ドームにおいて、不要な洋服などを引き取り、「ヤフオク!」とブックオフによるリユースの大型複合店「BOOKOFF SUPER BAZAAR」で販売するなどの取り組みを行っているが、今回、さらに連携を強化し、リユースがあたりまえになる世界を目指していきたい方針という。
ヤフーは総額約99億円をブックオフに出資、「BOOKOFF」の店舗で買い取った商品を「ヤフオク!」で販売する仕組みを構築する。現在、全国に約1,000店規模の実店舗を保有するブックオフだが、販売面では売れ残りを抱えているという課題もあるという。そこで「ヤフオク!」を通じ、いつでもどこでも「BOOKOFF」買い取り商品を購入できるようにすることで、新たな顧客の獲得と販路の大幅拡大を目指す。
提携により「ヤフオク!」上にはブックオフ専用ストアが開設され、「BOOKOFF」の中古本販売が「ヤフオク!」でも行われるようになる。またCDやDVD、ゲームソフトなど中古本以外の商品についても販売を行っていくという。
いつでも買えて売ることも身近、誰でも利用しやすい大規模リユースシステム実現を
「ヤフオク!」としても、インターネットへの出品作業や落札後の梱包・発送作業など、売る行為を手間と感じるユーザーもまだまだ多いため、この課題を解決すべく、「BOOKOFF」の既存チェーン店を「ヤフオク!」のリアル拠点として活用する施策に乗り出す。
「BOOKOFF」店内に専用の「総合買取受付窓口」を7月にも設置し、「BOOKOFF」で取り扱われている中古本、CD、ゲームソフト、携帯電話などはもちろん、これまで「BOOKOFF」では扱っていなかったホビー、アパレル、ブランド品、雑貨なども含めた幅広い商品を買い取っていく予定だ。買い取った商品は「ヤフオク!」に出品し、販売を行う。
あわせて「BOOKOFF」で行っている携帯電話の買い取りも強化するといい、現在「BOOKOFF」チェーン全体で年間およそ15万台の買い取りを行っているところ、常時100万台にまで拡大することを目指す。
これら取り組みを実現するため、両社では2015年度中をめどに日本最大級となるリユースセンターを開設する予定という。「BOOKOFF」で買い取られ、「ヤフオク!」で販売される商品の一部をこのリユースセンターに集約することにより、大規模なリユースシステムを長期的・安定的に支えていくとしている。
また将来的にはフルフィルメントサービスや、リユース市場のBtoBマーケットプレイスとしての活用など、日本の中古市場の新たな可能性も模索していきたいといい、日本におけるリユース市場の拡大、身近な“リユース革命”の実現を目指していく。

ヤフー株式会社/ブックオフコーポレーション株式会社 プレスリリース
http://pr.yahoo.co.jp/release/2014/04/24a/「リユース革命」プロモーションページ
http://reuse.yahoo.co.jp/revolution/