教育機関向け無償クラウドサービスとして国内最大級に
日本マイクロソフト株式会社は22日、教育機関向けに提供している無償クラウドサービス「Office 365 Education」の国内ユーザー数が、170万人を突破したと発表した。教育機関向けクラウドサービス・メールサービスとしては、Googleなどを抜き、国内最大級になったという。
徳島大学や関東学院大学などから採用が進み、現在、国内100大学が利用。2013年以降は教職員間の情報共有基盤として導入する期間も増える一方で、大阪府教育委員会、福岡県教育委員会など、初等・中等教育における普通授業でのICT導入およびその実証研究も行われているそうだ。
「Office 365 Education」は、電子メール、ウェブ会議、ドキュメント編集、オンラインストレージなどのグループウェア機能をクラウド経由で無償利用できる教育機関向けのサービス。2012年6月より提供が開始された。2013年12月からは、教育機関向けの特典として「Student Advantage」の提供もスタートしている。
この特別プログラムである「Student Advantage」では、教職員全員がOffice 365 ProPlusまたはOffice Professional Plusを導入している場合、追加費用なく学生向けOffice 365 ProPlusが利用できるものとなっている。日本マイクロソフトによると、すでに国内47教育機関で30万の生徒・児童・学生が、この特典を通じてOffice 365 ProPlusを活用しているそうだ。
クラウドストレージの無償利用容量を1TBへ順次増強
この170万ユーザー突破の発表に合わせ、Office 365 Educationに含まれるクラウドストレージ「OneDrive for Business」について、今春から教育機関が無償利用できる容量を、これまでの25GBから、1ユーザーあたり1TBへ順次増強することも明らかにされた。
これにより、従来よりもさらに大容量のデータを、セキュリティ機能の充実したクラウドストレージに保管することができるようになる。ほかに、エンタープライズソーシャルサービスの「Yammer Enterprise」の教育機関向け無償提供も、近日中に開始される予定という。
日本マイクロソフトでは、今後も学生らの学習環境の充実と、教職員の校務効率化をクラウドの側面から、サポートしていくとしている。

日本マイクロソフト株式会社 プレスリリース
http://www.microsoft.com/ja-jp/news/Press/2014/Office 365 Education
http://office.microsoft.com/ja-jp/academic/